現行朝ドラが大変に面白いので同脚本家と言う事で遂に重い腰を上げてみた。で結果から言うと、ふむ…確かに…となった。あくまでファンタジーとして、なおかつ遥かに守備範囲外から突然の参入でもありあくまで参考資料として、と言った感じではあるが確かにこれは面白い…。前半こそ病的な躁状態についていけるかと不安になったが、スカウターが爆発したあたりで早くも本気度を感じた。それ以降は不思議なもんで身体も脳も慣れてくるし作品そのものが落ち着きを取り戻すにつれ、このエゲツない情報量を見事に捌く手腕に目が離せなくなっていった。と言うかこの小ネタの連打、むしろおっさん世代じゃなきゃサクッと流されて終わり説すらある。テンション的には湯浅政明のそれすら彷彿とさせるが、最後まで非常に丁寧に幕引きがされている。漫画原作学園モノラブコメの枠を超えて良質な邦画の一つとして、充分に評価に値する作品だと思った。ただ飲食店内でのビデオ通話は絶対にやめた方がいい。
