血縁を持たないもの同士の絆に焦点を当てる。
そこはそして父になると同様。
焦点を当てるのみで、答えは開かれているところも同様。
違うのは、家族がバラバラになるという着地。
より現実の厳しさや、社会のルールを守らないことへの厳しい姿勢がある。
役者陣はみんなおばけ。樹木希林、リリーフランキー、松岡茉優、安藤さくらだけでなく、池松壮亮、池脇千鶴まで、脇を固める俳優陣も微塵の隙なし。
子役、特にりんを演じた女の子は素晴らしかった。自分の娘と重なるのもまた。
最後の、リリーとの別れの場面では涙をこらえきれず。
しょうたの心が離れていく理由も、リリーの芯のなさで、とても説得力があった。
人物関係の解読ミステリーというエンターテイメントにもなってるのがまたすごい。