絢爛豪華なパーティや衣装は見ているだけで楽しい。
コメディ要素も強く、クスッと笑える場面が多数。とくに、リン?とその家族の部分。
大枠のストーリーに意外性はないけれど、嫁姑(まだそうはなっていないが)の戦いの背景は丁寧に語られていて、お互い(とくに母親)がなぜそうなっているのかがきちんとわかるゆえに、この話も悪役を一方的な悪い人間、古い人間とは片付けていないのが良い。
そしてその解決に向けて、主人公の母親を引き合いに出し、言葉ではなくその存在で意味を持たせたのは良かった。
最後の麻雀の場面での引導の渡し方は見事だった反面、あそこまで頑なだった母親からあの一撃必殺で、急に折れてしまったのは、ちと急展開過ぎたようにも思う。あと、母親のガン飛ばし合戦はやり過ぎw
オールアジア系キャストというのが語られがちだけれど、実はそれはただのバックグラウンドに過ぎず、話の根幹は女性礼賛の映画でもあり、様々なタイプの、強い女性が登場し、それぞれにドラマを抱えながらもストーリーを引っ張っていくことが魅力。
まあでもそれくらいしかケチのつけようのないくらい良くできてたし、楽しいし、シンガポールも行ったことのあるところがたくさん出てきて懐かしかった。
予想を超えるサプライズはなかったけど、とくに女性はとても楽しめる話なのでは。