こばまさ

母という名の女のこばまさのレビュー・感想・評価

母という名の女(2017年製作の映画)
3.8
ミシェル・フランコ連投。
こちらは2017年の作品になります。
2本続けて観たので、HPが黄色になりました。


今回もあらすじも何も知らずに観ましたが、このタイトルとキャッチコピーで何となく予想はつく。

ただ、その予想以上でしたね。

毒母、毒親などという言葉が当たり前に使われる世の中になりましたが、この母親アブリルはそんなレベルではない。


最初は、17歳で子どもを産み、親としての意識もまだ薄いヴァレリアを支える“いい母親”に見えます。
ところが、徐々に違和感を感じます。
その違和感が、段々と想像を超えていく。

登場人物の誰にも共感できず、イライラというより…え?なんで?という展開が続く。
余計な説明はなく、淡々と進むミシェルフランコワールド。


この作品、母アブリルと娘ヴァレリアに目が行きがちですが、もう1人の娘、ヴァレリアの姉であるクララの存在がめちゃくちゃ効いてます。
居ても居なくても同じなぐらい無機質で喋りもしないけど、このクララが妹と母親をより引き立てていた様に見えた。

そして、ラストはまたまたやってくれますよね。
この終わり方は良かった。


とりあえず、マテオは自分を持て。
お前は何なんだ。
こばまさ

こばまさ