こばまさ

南極料理人のこばまさのレビュー・感想・評価

南極料理人(2009年製作の映画)
3.9
ちょっと身内に不幸がありまして、映画を観たりフィルマでコメントしたりする時間がありませんでした。
急に消えて心配した方(そんな人いないか…)ワタシは生きてます…汗
とりあえずは落ち着いたので、また少しずつフィルマも含め日常に戻っていきたい所存でございます。
こんな時、どんな映画を観たらいいのかよく分からなかったけど、何か暗い映画より明るい映画の方がいいのかなと思い、コチラを。
それでは、南極にいってみよう🇦🇶


-1997年、海上保安庁の巡視船厨房で勤務する主計士・西村淳(堺雅人)は、同僚隊員・スズキの代理で急遽、第38次南極地域観測隊のメンバーとして南極大陸のドームふじ基地に派遣された。
妻のみゆき(西田尚美)と娘の友花(小野花梨)と生まれたばかりの息子を置いての単身赴任で南極にやってきた西村の任務は、ともに過ごす8人の男性南極越冬隊員たちの胃袋を満たすというものだった。
そして、気象学者のタイチョー(きたろう)、雪氷学者の本さん(生瀬勝久)、医療担当のドクター(豊原功補)、大学院生の兄やん(高良健吾)ら8人の個性的な隊員たちとの共同生活がスタートする-

“俺たち、気持ちはもう完全にエビフライだからね”


標高3810mに位置し、年間平均気温はマイナス54度以下であるため、ペンギンやアザラシといった動物はおろか、ウイルスさえいない壮絶な自然環境。
なのに、めちゃくちゃ笑った…

この作品は、そんな過酷な環境を全面に押し出すのではなく、あくまで隊員達とのやり取りと西村(堺雅人)が作る料理がメインの話。
なので、一切何も起こりません。
この、何も起こらない事が全てであり、だからこそ毎日食べる食事の大切さ、それを用意する西村の大変さや頭の良さに脱帽するしかない。

とにかくどの料理も美味しそうで、観ているだけで幸せになれる。
個人的には、冒頭のシーンの献立、ぶりの照り焼きと天ぷらとおひたし、うまそげ過ぎてお腹が…
おにぎりと豚汁もめちゃくちゃ美味しそうで、無性におにぎりが食べたくなるし…

そして、本作のハイライト、前期隊員が残した伊勢海老があるとの朗報を聞いた西村(堺雅人)は刺身にしたかったのに、他の隊員はほぼ全員一致でエビフライを要望。
出てきたエビフライは、こちらが想像していた以上に巨大で、本さん(生瀬勝久)がボソッと「遠近感がおかしい」と言ってしまうほどシュールな光景。ここは大爆笑。

もう一つのハイライトとして、ラーメンショックを乗り越えた時のあのラーメンをみんなですするシーン。
巨大なオーロラを発見するも、麺がのびちゃうから…と箸を止めないタイチョー(きたろう)のラーメン愛は本物だった。


後半は、もはやこの8人のおじさん達が1つの家族に見えてくる。
そこには必ず食卓があり、一緒に食事をする事の大切さが伝わってくる、そんな作品でした。



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※フォロイー様&フォロワー様

鑑賞会の予定を急遽変更してもらったり、頂いたコメントに返信できてなかったり、レビューに遊びに行けなかったりで本当にすみません!
遡って確認するつもりですが、追い切れなかった時はごめんなさい!
これからも、末永く宜しくお願い致します。
こばまさ

こばまさ