エリック・ロメール監督の"喜劇と格言"シリーズ第4弾。
インテリアデザイナー見習いとして働く美しく奔放な若い女性が、恋人との同棲生活に息苦しさを感じ、別居を持つ。
「二人の妻を持つ者は心をなくし、二つの家を持つものは分別をなくす」
満月の夜は眠れないフランス人🌕🇫🇷。
束縛の強い男と、自由と孤独を求める女が、二人の愛を確かめるため、別居生活をするフレンチロマコメ。
映像的にもストーリー的にもシンプルで静的な作品。良くも悪くも癖がなく、シリーズ全6作の中で、一番印象に残るものが少なかった。夜中にしっぽり観たいような空気感が心地良かった。
移り気なヒロイン・ルイーズ。無自覚に男を誘惑する若く美しい女性。孤独への同情から、恋人を愛するのは嫌。愛されたいが、愛されすぎると愛が冷める。
ルイーズのファッションが素敵。特に、ロングコートスタイル。シンプルでラフなんだけど、洗練されている。さすがはパリジェンヌ。
郊外の新興住宅街と、花の都パリ。建築家とインテリアデザイナーのカップルということで、建物もインテリアも、センスが良い。白を基調にしたシンプルでモダンなテイスト。
「誘惑こそ若さの特権だ」
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