L.A.の犯罪多発地域イングルウッドを舞台に、90年代HIPHOPギークの高校生3人組がドラッグ騒動に巻き込まれる青春犯罪コメディ。
"So, why do I want to attend Harvard? If I was white, would you even have to ask me that question?"
良作。青春ドタバタコメディ映画ではあるのだが、舞台が銃、ドラッグ、暴力、殺人が日常にある貧困区だということで、命の危険を感じるほどの緊張感が随所にあった。生まれ育った環境、肌の色、性別関係なく、夢を持つことの大切さを訴える作品である一方で、犯罪多発地域から抜け出す難しさを痛感させられる作品でもあった。
ファレル・ウィリアムスが製作総指揮を務め、楽曲提供もしているということで、サントラは言わずもがな、90'sカルチャーが詰まっていて楽しい。
主演マルコムは『スパイダーバース』マイルズ・モラレス役のシャメイク・ムーア。本作の演技がマイルズ・モラレス役への抜擢に繋がっていることは明らか。ギーク仲間の一人には、『グランド・ブダペスト・ホテル』で見習いボーイ役を演じていたトニー・レヴォロリ。マルコムが一目惚れする女子高生役には、『THE BATMAN』キャット役etcのゾーイ・クラヴィッツ。
高校の玄関に、警察と警察犬と金属探知器が居るという日常。白人が発するNワードと黒人が発するNワードの違い。黒人社会における肌の色の濃さ問題。
不意打ちの顔面ゲロは勘弁していただきたい。苦笑
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