同名ベストセラーBL小説を映画化した、2023年話題のロマコメ。
女性初のアメリカ大統領の息子アレックスと、国民から愛されているイギリスのヘンリー王子が恋に落ちる。
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話題作だからという理由であまり期待せず鑑賞してみたのだが、なかなか面白かった。
大胆かつ挑戦的な設定が目を引く、現代版スラップスティックロマコメ。クィアだけでなく、アメリカの移民問題や、21世紀におけるイギリス王室の存在意義といった現代的テーマをいくつも盛り込みながらも、よくある無味乾燥な”ポリコレ映画”に留まっていないのが良い。ヘンリー&アレックスの恋愛ドラマにはしっかり心が通っていたし、大統領秘書のくだりなどドタバタ劇はちゃんと笑えた。
メインのヘンリーとアレックス以外にも魅力的なキャラクターが多かった印象。中でも特筆すべきは、ユマ・サーマン扮する女性初のアメリカ大統領"マダムプレジデント"。大統領としても母親としても尊敬できるキャラクター。息子のカミングアウトの直後に、ピザを注文するシーンはグッと来た。ユマ・サーマンが大統領のアメリカを見てみたい!笑
ヘンリー王子を演じたニコラス・ガリツィン。本作と『ボトムズ』で、今年大ブレイクだな。
"Please be patient with me, and I promise I will try and be brave for us. Because when they write the history of my life, I want it to include you and my love for you."
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