BOB

ファイティング・ファミリーのBOBのレビュー・感想・評価

3.6
"ザ・ロック"プロデュース。イギリス・ノリッジ出身の現役プロレスラー、サラヤ・ジェイド・へヴィスの伝記ドラマ。

"Even though this crazy wrestling world is a fictionalized world, the fans know 1,000% if you're not being real. All right? "

期待していた以上に面白かった。"最強家族"とかいうチープなキャッチコピーが付いているが、その中身は本物。アンダードッグのスポーツ成り上がりドラマには興奮したし、プロレス一家の家族ドラマには心揺さぶられるものがあった。

"プロレスには脚色があるが、観客はニセモノを確実に見抜く"という台詞が刺さった。何を隠そう、初めてプロレスを見た小学生の頃の自分は、"こんなん茶番やん、最初から勝者が決まっている試合なんか見て何がおもろいねん"と思っていた。この演者と観客の関係性や、決められたシナリオを人間が演じることによって生じる偶発性、即興性みたいなものは映画と似ていると思う。

飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中のフローレンス・ピュー。役の幅が広いな〜。己の俳優道を突き進んでいる感じがして、好感が持てる。黒髪ロングでメイクも濃いと、いつもに増してパワフルな見た目。

ザ・ロック。今回は、いつもの筋肉アクションスターではなく、レジェンドプロレスラーとして本人役で登場。説得力しかない。まじかっけー。

自らも出演している監督のスティーヴン・マーチャントって、『ジョジョラビット』で"Heil Hitler"を連呼していた長身の人やん。

"Be the first you."

"Dick me dead, and bury me pregnant."
"That's a good pick-up line."

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