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バンコクナイツの作品紹介

バンコクナイツのあらすじ

タイの首都、バンコク。日本人専門の歓楽街タニヤ通りの人気店、「人魚」でNO.1 のラックは、イサーン(東北地方)からバンコクへ出稼ぎに出て5年が経った。日本人のヒモ、ビンを連れまわし高級マンションでダイヤの首輪の犬と暮らす一方、ラックの支える大家族は、遥かラオスとの国境を流れる雄大なメコン川のほとり、ノンカーイ県に暮らしていた。ラックは種違いの弟を溺愛している。確執が絶えない実母と、今は亡きアメリカ軍人だった2番目の父との息子、ジミー。ある晩、謎の裏パーティーで、ラックは昔の恋人オザワと5年ぶりに再会する。ノンカーイから出て来たてだったラックの初めての恋人がオザワだった。元自衛隊員のオザワは、日本を捨てバンコクで根無し草のように暮らしていた。戸惑うふたり。今のオザワはネトゲ(・・・)で小銭を稼ぐ沈没組。だがラックに会うには金がいる。そんな折、オザワはかつての上官、現在バンコクで店を営む富岡に、ラオスでの不動産調査を依頼される―。 かくして、いくつもの想いを胸に秘めたラックとオザワは、バンコクを逃れるように、国境へと、ノンカーイへと向かうことになったが…。

バンコクナイツの監督

バンコクナイツの出演者

原題
製作年
2016年
製作国
日本フランスタイラオス
上映時間
182分
ジャンル
ドラマ

『バンコクナイツ』に投稿された感想・評価

TOSHI

TOSHIの感想・評価

-
2月の公開時に観逃したが、下高井戸シネマで上映していた。「サウダーヂ」で地方都市を描いた富田克也監督が、タイの日本人向け歓楽街を描いている。
バンコクの、日本人向け歓楽街タニヤ通り。地方から出稼ぎに来ているラックは、人気店のナンバーワンになり、パトロンにあてがわれたマンションでヒモの日本人と贅沢な生活を送る一方で、故郷に仕送りをしていた。ある晩の裏パーティーで、ラックはかつての恋人・元自衛隊員のオザワ(富田監督が演じる)と5年ぶりに再会する。
オザワはバンコクで名は通っているが、悪どいビジネスをしている日本人達と距離を置いている。またラックを愛しているが、貧困まで背負う程の覚悟はなく、ネトゲで小銭を稼ぐ、根なし草の沈没組とも言える。他の日本人達が、野卑な振る舞いをしながら、タイ語を解さず日本人だけで固まって生きる様も、見ていて気持ちの良い物ではない。日本人から見たバンコク、バンコクから見た日本人が、薄汚い面も含めてリアルに描かれている。これ程、日本映画で外国がリアルに描かれた事はないのではないか。歓楽街に蠢く人達の、息遣いまで伝わってくるようだ。
約3時間の長尺だが、テンポや映像の質(グラグラの画像も、ハッとする美しい映像もある)にメリハリが効いていて飽きない。トゥクトゥクで走るシーンが、非常に格好良く撮られているのが印象的だ。(タイ女性のセリフに出る、~ずらという甲州弁の字幕には笑う)。 
オザワはかつての上官・富岡に、ラオスでの「日本人向け現地妻付き介護老人ホーム」建設のため現地調査を依頼される。ラオスとの国境の街・ノンカーイが故郷であるラックも同行するが、道中、奇妙な空気感になる。オザワは殺された反体制派詩人や、夜のジャングルを駆けるベトコンたちの幽霊と遭遇するが、熱帯の中の悪夢のような冷感に、ゾクゾクした。
オザワはラックにノンカーイで一緒に暮らす事を提案するが、母親が覚醒剤に溺れるなど家族に問題を抱えており、彼女はまだまだバンコクで稼がなければいけないのだった。
オザワがラックの家族と別れ入って行くラオスは、ベトナム戦争での爆撃跡が手つかずで残っている“闇の奥”で衝撃的だ。
再会した二人は以前に訪ねた島へ行くが、母からオザワとの関係に理解を得られなかった事やヒモの男の浮気、パトロンからマンションを追い出された事等に絶望していたラックは、泳げないのに海に入り自殺しようとするがオザワが助ける)。浜辺のシーンが、堪らなく美しかった。
ラストは、オザワが何者にもなれず誰も救えなかった自分を悔い改め、バンコクで腰を据えて生きていく事を暗示しているように思えた。
※エンドロールの、本作のような作品には異例のメイキング映像に驚く。

物語を支えるバックグラウンドのスケールに、圧倒されたが、バンコクを舞台に日本に居場所がない日本人を描く事で、結果として現代の日本が浮き彫りにされており、世界観や表現力において、世界レベルで見ても先端的な作品だと思う。空族の作品はソフト化されないため、まだ観ていない人は、上映があれば逃さず観てほしい(東京では、明日からキネカ大森で上映)。今年の映画を語る上で、欠かせない一本だ。
kou

kouの感想・評価

4.0
《ユートピアが何故あるのか》
また新しい作家性を持った映画監督の作品を見た。「サウダーヂ」が話題になった時に見れていない自分にとって富田克也監督作品は初だったのだが、とても独特な作り方、そして今作自身の持つ壮大な内容に驚いた。

まず観ていて1つ思ったのは人物のアップのショットがとても少ない。どこかの空間をある程度の距離で、多数の人々が同時に映るようにしてシーンが続いていく。そのため、群像劇という色合いが濃い気がした。また、約三時間の今作はストーリーも変わっている。今作の主人公はバンコクのタニヤ通りで働く娼婦、ラックが主人公だ。彼女が何故娼婦としてバンコクで働いているのか、ロードムービーのように物語は進んでいくにつれわかっていき、それはベトナムの歴史までも及ぶのだ。

今作は「娼婦、楽園、植民地」という3本柱から成っているという。物語の冒頭は娼婦と楽園の要素が強い。ドロップアウトした日本人達が娼婦たちを使って金儲けをしている。娼婦たちも彼らを出し抜いて稼ごうとしている。そこには欲望とドラッグがあり、日本では出来ない部分にドロップアウトした日本人達は楽園を観ている。

しかし、あることがきっかけで元自衛隊員のオザワがラックの故郷へいくことになる。そこで日本では失われた田舎の景色を見ることでオザワはユートピアを見るのだが、決して良いところばかりではない。そこには貧困があり、だからこそラックはバンコクに出稼ぎに出るのだ。植民地としての、過去の傷を見ることになる。オザワは戦争で無くなった人の幽霊や、ジャングルを走るベトコンの姿を見る。歓楽街の裏には紛れもない歴史の傷がある。そしてラオスへいくとその傷はより一層際立って来るのだ。とても壮大な歴史を感じる。

ロードムービーとしてのテイストがあることから、自分もそのタイやノンカーイ、ラオスの空気を感じる。どこか知らない所へ連れて行かれるような感覚は不思議だった。とても上映時間が長いがあまりそれを感じさせないのはとても不思議。画面がテンポよく変わっていくし、次に何が起こるのか惹きつけられる。とても力強さを感じる一作で、整理がまだ追いついていない部分もある。何度も見直したい一作だった。
えりみ

えりみの感想・評価

4.3
劇場予告で知った空族と本作。
正直3時間の上映時間&特別料金に二の足を踏んでいましたがそろそろ東京では上映が終わってしまう、
パッケージ化の予定なしとの噂に意を決して劇場へ…
人の話で聞いたことはあっても実際に行ったことはないタイのディープスポットはどこも新鮮で時間は気になりませんでした。
遊び慣れた人にはお馴染みの景色なのかもしれませんが、パッポン通りの名前しか聞いたことがない(しかも20年前?)人間にはタニヤもスクンビットも初耳で東南アジアを旅行した気分(これを旅行というと女性・フェミニストに怒られそうですけど)。

バンコクばかりか東北の田舎イサーン、
しまいにはラオスまでロケ総距離は4千㎞とか。
個人的には話的に一番よく分からなかったラオスのシーンが画・音共に一番印象に残りました(^^;)
日本人にしか撮れない内容ながら、
風景や街の様子は現地に住んでないと撮れないんじゃないかと思わせる映像とのギャップに感心しきり。
役者らしき人は川瀬陽太ぐらいで、
主演のラック含めタイのお姉ちゃん達は現地の素人なのかもしれません。
公式サイトで主演の日本人オザワ役が監督だと知って驚きました( ゚Д゚)

タイ人娼婦と日本人の男たちが織り成すストーリーながら
(ちょっと期待してた)直接的性描写はなし。
代わり(といっちゃあ何ですが)にガンジャに覚醒剤、ケミカルドラッグ
(ラックとオザワが2人で行った島の映像がやけにキラキラしてたのはそのせいかと思って観てました)
など薬物描写はたっぷり。
セックス、ドラッグ、の後にちょっぴり銃も登場。
ロックンロールの代わりにクラブミュージックと謎のタイ音楽あり。
謎のタイ音楽けっこうハマりました。
コブシが聞いた民謡調だったり直接的でどぎつい歌詞だったりw
楽園を求めてやってきた在留邦人が使う
「沈没組」という単語だったり、
この映画に出てくる日本人にロクなのはいませんが、
唯一仁義を通しているしんちゃんがいたのが救いでした。
相棒ウィットとのコンビ芸もw
「ダイジョーブネー、ヨクアルコトヨー」

空族の前作「サウダーヂ」が気になってしょうがないです。
本作でイサーンの方言字幕が訛ってるんですが山梨弁だとか。
千葉の訛りかと思ってました😅

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