KnightsofOdessa

ラビング 愛という名前のふたりのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

3.0
[] 60点

2016年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。ジェフ・ニコルズ長編五作目。いきなり妊娠を告げられるシーンから始まるので驚いたが、なかなか良い選択と思った。ただ、それで終わりだとは思わなかった。裁判シーンすらほぼ全部すっとばして"ラヴィング夫妻の愛"を描いているはずなのに、全く愛を感じられないのだ。それぞれの行動は描かれていて事実としての愛はあるのだろうけど、感情としての愛が画面に存在しない。私の大好きなルース・ネッガも、その控えめな目線は横にいる静かな夫に怯えているかのようで、あまりマッチしているとは思えず(出世作のはずなんだが…)。語られるべき物語なのに、退屈で当たり障りなさすぎる映画になってしまったなあと。
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