「若い10代の子達が音楽を始める映画」なんていうざっくりした爽やかなイメージで見始めたら、家庭環境は最悪だわ、突然親の都合で転校させられるわ、しかもその転校先も荒れてるし校長からの圧力もあるしで、勝手に思い描いていた映画とは違ったんだけど、いやまあほんと、女の子にモテるためにバンドを組んだ主人公の真剣さったら！
あれ、本当にオリジナル曲ですか？2曲目の歌を聴いたとき、私もラフィナと一緒に泣いてた。あまり昔の音楽には詳しくないのだけれど、彼らが作った曲が特に印象に残った。もっと何回でも聴きたい。
ラフィナが旅立ったのを知らずに行ったギグの練習、あの時に流れた夢のMV、仲の良い両親、突然のアクロバット披露の校長、ラフィナのボーイフレンドをぶっ倒す兄貴。覚めないでほしかった。あの夢が、現実になることはないけれど、覚めないでほしかったなあ。
あとは兄が好きだ～。この手のいかつい髭の長髪あんちゃんを好きになったのは初めて。めきめきと成長していく弟への複雑な思いを抱く兄に共感する人は多いんじゃないかな。繊細さと懐の広さを持つ頼りになる兄貴、幸せになってほしい。
