わこ

バジュランギおじさんと、小さな迷子のわこのレビュー・感想・評価

5.0
★2024年4月28日
5年振りに見ても最高だった
むしろ懐かしさ120%なのと展開を知ってるからこそより感動が大きかったのかも
ずっと泣いて見ていた
毎日でも映画館通ってあの音楽に浸り温かなまっすぐな愛を浴びたい
心の中でスタンディングオベーションした

↓以下、2019年当時の感想
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見て良かった。
たった一言、これに尽きる。

GWだし久しく映画館にも行けてないから行ってみよ~面白そうな映画ないかな~、あー評価高いしこれ見に行ってみよ~とここのレビューをチラ見程度し内容はざっくりあらすじだけ何となく流れるように読んで鑑賞。

…結果、最後の30分くらいずっと泣いてる自分が居て自分がびっくりした。
インド映画は「きっと、うまくいく」「ダンガル」「バーフバリ」と有名どころを押さえて見てきた。
特に「きっと、うまくいく」は最初に見たボリウッドだけにとても思い入れのある作品で、他の2作品も好きだけど一番になることはなかった。

でも、このバジュランギおじさんに不覚にも私は心を奪われてしまった。
他の方も書かれてる通りまっすぐすぎるくらい宗教への信念を曲げず、こっちがいやいやもういいだろ!ってくらいおじさんはしつこい。でもこの作品に出てくる人たちは9.5割方みんな優しいからそのしつこさに心を動かされてしまう。
おじさんは熱心な信者だから、ちょっとでも自分の宗教を裏切るようなことをしたら罪悪感でいっぱいになる。
だから型を破れないし、他の宗教と交わろうもんなら怖じ気づいて一歩が踏み出せない。
それだけに、人として柔軟な部分を花開かせていくおじさんの姿が愛しくなるんだなあ。
インドとパキスタンの背景は恥ずかしながら知識がほとんどなかったんだけど、こんなにも確執のある国同士だったんだなと初めて知った。

シャーヒダー役の女の子の可愛さは犯罪級だし、心に寄り添った歌やダンスも見応えがある。
人によっては丁寧すぎる描写も、過程厨な自分にとってはお互いに心を通わせる描写があればあるほど結末の感動に繋がると思ったので3時間も長くない。

憎しみに満ちた世界ではなく、国や文化を越えた人と人の優しさや愛を求める方にオススメ。この世界観を描くインド映画は間違いなく強い。
わこ

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