ちょげみ

ゴジラvsコングのちょげみのレビュー・感想・評価

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)
3.8
【あらすじ】
怪獣達の戦いから5年後、髑髏島にて暮らすコングは、怪獣の調査研究機関であるモナーク社の監視下に置かれていた。
そんな中、地質学社であるネイサンは、地球の遥か地下に怪獣たちが住まう異質な空間があり、そこには怪獣達の巨大エネルギー源があるという地底空洞説を引っ提げて、コングと意思疎通ができると言うモナーク社の研究員であるアイリーンを訪問した。
コングの帰巣本能を利用して地下空洞に乗り込み、コングに新たな居場所を提供すると言うネイサンの提案に渋々同意し、彼らはコングを拘束、輸送船に乗せて南極に輸送する。
しかしその道中、ゴジラが海中より襲来。
拘束を解かれたコングは慣れない海上というフィールドでゴジラと相見えることになる。。。


【感想】
IMAXで見たら映えるであろう作品ナンバーワン!!!
タイトルからすでにゴジラとコングの「VS」(両者のファイト一点突破)を謳っているだけあって、とにかく戦闘シーンが凄まじい。。。


特に海上での戦闘シーンは圧巻の一言だったかな。
ゴジラが戦艦の攻撃を受けながらも難なく人間達の力を跳ね除けるシークエンス、海中から天を衝く感じで放たれる放射熱射、ゴジラとキングの重厚感弾ける肉弾戦、水や波のCG技術など、見どころがこれでもかというほど、わずか5分ほどの間に圧縮されていました。
このシーンだけでもこの映画を見る価値はあると思います。


ストーリーで言うと、、怪獣達の血湧き肉躍る激突に焦点を当てているため、人間達のドラマは無いに等しいです。
強いて言うなら、生態系のトップに立つキングとゴジラを駆逐し、生態系の頂点に返り咲くため画策する思い上がった人間達の物語であり、コングと心を通わす少女の物語ですかね。。


とは言え、なんと言ってもこの映画の主役はゴジラとキングですから人間達のドラマは作品の評価には何の影響も及ばさないでしょう。。
人間達はキングとゴジラが最も輝ける舞台装置を用意する役回りであり、両者の死闘に華を添える狂言回しであったかな。


ゴジラとキングはそれぞれ日本とアメリカの怪獣の代名詞だし、両者の強さのバランスをどう調整するか見ものでしたが、絶妙な塩梅で描かれていました。
製作陣からは両者に対する尊敬の念がひしひしと伝わってきます。
どちらかの、ともすれば両者の株が急転直下してしまいそうな危うい対決でしたが、結果的には両者の株が(個人的には)100%上昇する形になりました。
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