みんと

NY検事局のみんとのレビュー・感想・評価

NY検事局(1997年製作の映画)
3.8
社会派シドニー・ルメット監督作品。
同じく警察の汚職を描いた『プリンス・オブ・シティ』ともオーバーラップする内容だった。

若き検事ショーン(アンディ・ガルシア)は、警官である父が麻薬王のアジトに踏み込み重症を負った事件の担当検事に任命される。調査が進むうちに警官の大規模な汚職が明らかになり、葛藤するが…

理想と現実の狭間で苦悩し成長する若き検事役アンディ・ガルシアの好演ぶりが際立つ。ルックスは まるで『ゴッド・ファーザーⅢ』から飛び出して来たかのよう(7年も経ってるけど)。相変わらずのモジャモジャの胸毛も何度も登場。笑

更にはベテラン弁護士役リチャード・ドレーファスの重しとなる演技派ぶり、そして父の相方ジェームズ・ガンドルフィーニの表情の演技(あのシーン)も秀逸だった。

何が善で何が悪なのか、人間のずるさや潔さ、そして間違いをどう正すか…

まさに男優たちの演技合戦で魅せる、見応えのある骨太社会派サスペンスだった。
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