遂に、ドワネルシリーズ最終作。
順番に観たせいか、感慨深さが半端なかった。20年に渡るアントワーヌの、いやジャン=ピエール・レオの成長を間近で見てきたかようで…
前4作が綺麗に伏線として回収されて、もっと言えば『大人は判ってくれない』での母の秘密も明かされ、文字通り完結編にして総集編だった。
過去作からの回想場面の挿入が見事。
『大人は~』のラストカットからはとても想像出来ないコメディ展開も見事。
アントワーヌを取り巻く女性たち(アントワーヌ・ドワネル・クラブの会員 笑)の描き方には愛を感じる。
新恋人サビーヌとの未来には、やっぱり心配が残るけれど…
コレットとサビーヌ兄のバルネリアス書店のシークエンスがお気に入り。
ブラインドが上がるシーンがお洒落過ぎる、下げるシーンもお茶目過ぎる。
監督のセンスと優しさすら感じ、愛おしくなるようなシリーズだった。