1930年代のプラハ。
火葬場で働く家族想いの真面目な男が
次第に残忍なファシスト思想に操られ
常軌を逸していく
囚われた思想に取り憑かれ 自身の仕事に
誇りをもつ主人公の狂気が静かに炸裂し…
この形のナチスをテーマとした映画は珍しい気がする。
なかなかの見応え。
前半は、不自然な画角!素早いエディット!面白いセット!ってワクワクして。実験的な、ひねくれたコメディかと思ったら恐ろしい映画…
「火葬人」
〜最初に一言、怪談喜劇の傑作。グロテスクと愉快な不条理の中を観客は彷徨う。後にコレは"ドッペルゲンガー"と知る。広角レンズを駆使したホラーの中のホラー。チェコ映画の重要な一本として私は…
ごく短いカットの切り返しや広角レンズなど、ややあざといが果敢で暗い熱量に満ちている。ナチの優生思想やチベット仏教の独自解釈や自らのコンプレックスから徐々に狂気を帯びる男の物語。そりゃ当時のチェコスロ…
>>続きを読むチェコ・ヌーヴェル・ヴァーグの代表的な監督の一人であるユライ・ヘルツ監督作品です。クライテリオン版のBDで鑑賞。映画技法がフランスの本家ヌーヴェル・ヴァーグと同じなのですが、独自の雰囲気があります。…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
煙草も酒も嗜まず自分の職業を誇りを持つ火葬人
美しい妻と二人の子供に恵まれ
凡庸ながらも幸せに暮らす主人公だったが
ナチスドイツの勢力が日増しに強くなる中
その不安を払拭するかのように邪悪な妄想が湧…
チェコ大使館/建国100周年記念連続上映会にて鑑賞。
火葬場で働く勤勉な男が陥る、ファシスト思想とチベット仏教を合体させた冷静な狂気の世界。
灰と塵への浄化という行為に置き換え、ユダヤ人虐殺に加担し…
このレビューはネタバレを含みます
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シニカル一直線。
自国の民族主義、ナチズム、共産主義、現在の民主主義、など、支配層の切り替わりによって国民に求められたり強いられたりする価値観が変転したチェコという国にとって、思想や主義の変化する人…