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マクナイーマのSCALAのレビュー・感想・評価

マクナイーマ(1969年製作の映画)
4.0
ハンモックたゆたう生活
トロピカルな配色と生態


アマゾンの密林で老婆の股間から産まれ落ちた赤子。その容姿はなんと黒人の中年男だった。
不吉を意味する"マクナイーマ"と名付けられた男の半生と不条理劇を描いた、ブラジル産のサイケデリック・カルトムービー、、、


まーた、変なの観ちゃったよ。
ブラジル映画とか初めて観たかも。
あらすじからして、既にぶっ飛んでいる。

黒人の中年男が産まれるのも驚きだが、なんと彼はある日魔法の泉で水を浴びると、美しい白人青年に変身してしまう!

その後兄弟と一緒にアマゾンから都会のリオデジャネイロに行くマクナイーマ。

"人が機械で、機械が人である"というセリフにもあるように、都会の人間よりもアマゾンから来た彼らの方がより人間らしく見えたのは気のせいか。

また人種差別はもちろん、ブラジル特有の汚染問題なども風刺しているように感じられる。

衣装やインテリアなどがとにかくカラフルで"脳みそトロりんちょ"だが、モノローグが時折入るので物語自体は難しくなく見易かった。

全体的にちょっと童話っぽい感じ。
ある意味、超ブラックでカオスなディズニー映画みたいな。

駐車場の昇降機のシーンは無駄にカッコ良くて特に好き。

鑑賞の際はトロピカルジュースと一緒に是非。


"国民が不健康でアリが多すぎる
それがブラジルの疫病だ"
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