このレビューはネタバレを含みます
ピンク色の世界はあまりにもグロテスク これはグレタ･ガーウィグの「男らしさ」への最大限の嘲笑だ 巷のフェミニズム映画とは違いかなり攻撃的で挑戦的
女性が主導権を握り男性が"お飾り役"のマイノリティという現実世界と逆のバービーランド
バービーの存在が女性達を苦しめているという残酷さ…というのは予想していたが、男社会のマウントが描かれ、そして…というのは予想外 女性も男性も、女性/男性らしさを求められ生きづらい
バービーの足は「ヒールを履く為の足」、「私は感情的にならないので論理的な発言ができます」と誇らしげな女性、「男だから」羨望され(?)「女だから」性的に見られる対比はあまりにも残酷だが現実である
性別、肩書き、学歴、見た目、考え方、それは全てあなたを構成する要素だがあなたそのものではない あなたはあなた自身であるだけで素晴らしい、生き方は自分で決めて良い、と背中を押してくれる映画
「男は男臭い映画の解説をさせとけば油断するわ」みたいなとこ笑った マテル社のロゴで下ネタ隠すな
