【悪くない映画だが】
乙一原作、荻島達也監督作品。
同級生とうまくつきあえず孤立している首都圏の女子高校生(成海璃子)が、ある日おもちゃのケータイを拾ったことを機に、長野在住の青年(小出恵介)と心の通話をすることが可能になる。彼と会話することで次第に心を開き、前向きに生きられるようになっていく彼女。同時に別の成人女性とも時々通話ができるようになる (ここにちょっとした 「実は・・・」 がある)。
やがて彼女は東京に出張してくる青年と会う約束をするが・・・。
孤独な若者が心の対話を通じて生きる力をつけていくというお話だが、なかなかうまくできていると思う。映像も印象的。
ただ、青年の描き方がやや優等生すぎて、彼にも悩みがあるのだが、それが隠れ気味になるのが惜しい。