ほのぼの系かな?と思ったら、よかった普通にザ“ニール・ブロムカンプ式”でした。
ほのぼのとしたシーンもありますが、基本は強烈なカラーを放つニール・ブロムカンプの作品。ロボット同士の戦いは迫力満点で見応え十分なアクションムービー。
荒廃した街に歩行型ロボットや無造作に扱われるテクノロジーなど独特な近未来の世界観はここでも健在。そしてグロは控えめで安心です。
故障した歩行型のロボットに感情が与えられ、思考力をもつようになったチャッピーの成長期。最新型の人工知能を搭載しているので、初期化してからわずか数日で知性が赤ちゃんから大人レベルまでに急成長しちゃう。
見どころはチャッピーのリアルな動き。見た目は完全にロボットなのですがCGっぽさがなく、愛嬌ある仕草が自然で可愛らしいです。
直ぐ大人たちの真似をするチャッピー。ギャングたちに接すると、たちまち仕草も言葉使いもワルになる。逆にギャングたちは純粋無垢なチャッピーと関わりを持つことにより、微かにやさしさが芽生えてくるところもほのぼのポイント。
ちょっとだけ『ショート・サーキット』('86)が頭をよぎりました。