とてもよい映画です。
動物の表情や仕草がしっかり捉えられていて、胸を打ちます。
写し出された世界は憂鬱で閉鎖的だけど、トルコのリアルで、実際にそういうところがあるわけだから、違いとして受けとるしか…
犬好きなフツーの日本人としては、犬同士に当たり前の様に噛み殺し合いさせる闘犬競技?には、拒否反応と嫌悪感しか抱いてなかったのに、あまりにも自分の普段の生活様式とかけ離れた、見た事のない外国の生活文化…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
少年と犬の物語だが、可愛らしさなんて皆無。ジャケットの少年の鋭さを見れば、予想はつくだろうけど。
友達の冗談に「ぁあっ?」みたいな表情で睨みつけたり、世の中に常に苛ついてるような感じが本当凄い少年。…
近年好調なトルコ映画から、期待の新人監督が登場。激情を叩きつけるような鮮烈で荒々しいタッチと厳しい現実を見据えた冷静さが光る、パワフルで泥臭い犬映画の秀作。
大人の論理に翻弄されてばかりで何もでき…
「力の論理」がいかに危うい結果を生み出すかという危機感という点でモフセン・マフマルバフの『独裁者と小さな孫』に共通する部分があるが、『独裁者と小さな孫』やや政治色の強い作品に仕上がっていたことや説明…
>>続きを読む何と強固な映画か。
トルコ東部の広大な大地、学校の学芸会の王子役になりたかったが村長の息子に奪われ不満を抱く少年アスラン。
この序盤のシークエンスを観たとき、子供の頃、演じる役が同時にその集団での序…
世の中のしがらみに下唇を噛む田舎町の少年。ドキュメントタッチと現地の子供を起用。
もはや、アッバスキアロスタミを思い出さずにはいられましね。
とはいえ、纏まりは荒い。
お遊戯会の白雪姫。姫役に恋…
トルコの闘犬を題材にした映画。
負けて捨てられた闘犬シーヴァスと、シーヴァスを拾った少年アスランの物語。
シーヴァスはカンガール・ドッグというかなり大きい犬種で、本物かと思うほどのものすごい迫力…
東京国際映画祭にて。
少年アスランと犬の目ヂカラが見所。
「犬にも魂はある」と純粋な心を持った少年は、やがて王になり、大人社会に牙を向く。
全体の「王と奴隷」の図は、大きく言うとトルコの侵略の歴史を…
(C)COLOURED GIRAFFES