KnightsofOdessa

白い沈黙のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

白い沈黙(2014年製作の映画)
1.5
[] 30点

2014年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。アトム・エゴヤン長編14作目。リニアで語るとボロが出るせいか、いつも通り意図不明な時系列乱しを使っていて、今回はそれが悪い方に働いて映画自体が信頼できない語り手みたいになってしまっていた。回想を使うにしてももっとスマートなやり方あるだろ。娘を誘拐された夫婦と担当刑事の物語だが、8年経ってわざわざ警察に逮捕されたがっているとしか思えない煽りをして犯人側が自滅するという意味不明さ。初っ端から犯人を出してくるのは、前年公開の『プリズナーズ』を考えなしにパクったのかなと思わせるほど効果なし。犯人側が拘る"物語"にも全く魅力を感じないので、自称犯罪組織が謎のタイミングで半端に警察煽って自滅しただけという感じにしか見えない。カンヌでプレミア上映した時はブーイングが起きたらしい。納得しかないけど、最近はそういうニュース聞かないな。
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