百年戦争から約600年もの時が経ち、科学が神の不在を暴いた現在においても、我々は彼女の信仰を疑う事が出来ない。
たとえ神などいなくとも、彼女がそれを敬う気持ちに偽りはないからだ。
ドライヤーの『裁…
終始、人物はウエストサイズで撮られ、同状況が繰り返されても構図を変えない。その結果、手と足と覗く目のカットが今作でもっともカメラが寄る瞬間になる為それが立ち上がって見える。
演技演出は客観的でありな…
彼も討論に魅力を感じていたということが、ただただ嬉しい。時代考証とかどうでも良さそうな感じも良い。
いつものブレッソン節を期待したら肩透かしを喰らうが、その代わりに彼は人物の発話・対話に着目した。…
ロベール・ブレッソン監督作品…10作品目…。
先日鑑賞したカール・ドライヤー監督「裁かるゝジャンヌ』の感動冷めやらぬままに今作鑑賞…。
確かに!! この2作は双璧を成す傑作と確信…。
フラン…
このレビューはネタバレを含みます
ロベールブレッソン3作目。ジャンヌ・ダルクという一人の人間の誠実さと強さ、ジャンヌ・ダルクを追い詰めようとする大衆と聖職者たちという構図がずっと続く映画。最後の火刑のシーン、冒頭のジャンヌの母親が娘…
>>続きを読むブレッソンの宗教観である受難が色濃く投影された作品。
あまりにも有名な史実をテーマにしながらも、らしさが光る削ぎ落とされた飾り気のない切り詰めた省略美(フィルモグラフィー最短の65分)、淡々と繰り…
ジャンヌ・ダルクに関する知識も乏しい。当時のフランスやイギリスにおけるキリスト教会への知識乏しい。
けれど、観るものに印象を残すラスト。そして、飽きさせない裁判シーンはさすがであった。もちろん…