蛙

パディントンの蛙のレビュー・感想・評価

パディントン(2014年製作の映画)
4.0
癒されるーー!🤤

恩人が住むロンドンにずっと憧れていた子熊さんが、遂に訪れたロンドンで繰り広げるドタバタ大冒険。所謂、喋る動物ファンタジー。
設定が定番ジャンルながらも、大味にならず心地よく観れるのは、細かいけれど大事なポイントをコツコツと観客フレンドリーに作り込んでくれているからだと思います。

美術や衣装をとってみても、例えば赤の使い方。洋服の中にどれだけ赤が入っているかでその人の立場を表していて。お母さんは最初から鮮やかな赤を基調とした洋服、敵対的だったお父さんはグレーやブルー。それが話が進んでいくと段々と。途中で挟む👚も最高🤣
ヴィラン初登場シーンではローアングルと暗く重い色調で威圧感を演出。
などなど、色彩やカメラワークが丁寧で、その時の心情や状況を分かりやすく表してくれます。
美術そのものの美しさもちょうどいい上品さ。ブラウン家の内装の美しさには息を呑むのだけど、やり過ぎていなくて、頑張れば手が届きそうな、いい感じの美しさ。我が家の階段の壁紙にも木を描こうかと思いましたもの。良いよなぁ。
地理学者協会の調べ物システムや、骨董品屋さんの美術も見事。目に幸せです😌

リアリティラインもいい感じ。そもそも喋る熊さんをすんなり受け入れる時点で、まあまあなファンタジー具合だけど、それが効いてくるのが数々のパロディ、ギャグシーン。あの人が糸でぶら下がってスパイアクション決めて、コードネーム”イーグル”に「you are not my honey」って言っても、やり過ぎじゃない!?とは思わずにゲラゲラ笑える🤣ファンタジーだしね。

お話の核になっているのが成長物語というのも好き😊

始めから終わりまでずっとストレスフリー。作りが凄い丁寧で親切。パディントンの人(熊)柄さながら英国紳士風でした。これは良い!

「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」も観ておけばよかったな。
蛙