大傑作！！！
ジョニーの親友を演じた方が
42年度のアカデミー助演男優賞に
輝いた作品。

タクシー運転手ジョニーイーガー。
裏の顔は、賭博シンジケートを
牛耳る残忍な男。
とある女性と恋に落ちるが...

もう、設定がかっこいいよね。
痺れるよだれ案件。
これぞ、男の中の男って感じ。

もう終盤がかっこよすぎて
涙なしにはみられない。
結局、愛した女を逃して
駄々をこねる彼女を殴って
俺が泣いたことは言うなよと逃して
残忍な男の初めての一筋の涙。
あれは、映画史上トップに輝く。

そこからの、決着。
そして、親友との最後の時。
親友の裏の顔じゃない彼と
過ごしたかった想い。
一緒に山登りたかった...

最後の最後で、最初の711の因縁
からのアップでエンド。

ただね...まさかケチャップ事件が
こうなるとはね笑笑😂😂
ケチャップだけはちょっと頂けない..笑

それでも最高なやつ。
こうゆう男の中の男作品は堪らないね。

• #☆あかね的発掘良品☆

150/'22

「何故同情する？
嫌いでも同情はできる 魂や心や良識があればな」

【仮面の米国】、【悪い種子】等の職人、マーヴィン・ルロイ監督による、
硬派なギャング系【フィルム・ノワール】の真打ち登場‼︎


模範的な更生中のタクシー運転手、ジョニー・イーガー（ロバート・テイラー）の裏の顔は、賭博シンジケートを牛耳る非情で残忍な男だった…。


冒頭からジョニーの表と裏の顔を克明且つ簡潔に描写（そんなバレない訳無いだろうと突っ込み入れつつ）。

ジョニーの恋人、ガーネット（パトリシア・デーン）、社会学部の学生、ジュディ（ダイアナ・ルイス）とリスベス（ラナ・ターナー＊）他、序盤からぞろぞろ出てくる美女の中から、後のヒロインを、彼女の言った シラノ・ド・ベルジュラックの甘い言葉 を気にかける、という暗示をさり気なくて描写。
↓
そして、決定的な再会に繋げる。
彼女に真の顔がバレた、、
その彼女の継父とは、、‼︎
勿論、警告が入る、「娘に二度と近づくな‼︎」

主人公の禁断の恋、強気な態度、展開やツケの来る結末が、読めそうなドラマ、、
半ばには、ありがちな展開にガッカリ、、いや違う‼︎
結構悪どい手を使うし、悪事の手際も良いジョニー。
↑
この一連は、中々の見どころに。
本作が、ビシッ！としているのは、善悪、其々のキャラが明確に立っているに他ならない（途中キャラ放置は少し気になったが）。

終盤は、少し詰め込んでくる。
ジョニーの心変わり のシークエンスがしっかりとあるのは、クライマックスに説得力を生んでいて抜かりない。
↓
◯の為の撃ち合い。
ショットが決まる‼︎


結末は読み通り。皮肉なオチのラストカットも良き。

長回しや計算されたアングルが散見。
陰影は良いが、暗部のライティングは不足気味。

終始、アル中の親友、ジェフ役のヴァン・ヘフリンが中盤、
「一緒にいる理由が分かった
ジョニー・イーガーには友達が必要なんだ」
↑
このセリフにグッとくる。
最後までナイスガイで、【アカデミー賞 助演男優賞】も納得だった。


＊注記
ラナ（21）の美貌と熱演も印象的。

• #198円DVD
• #マーヴィン監督開拓
• #ラナ♡

【二つの顔】

懐かしのハリウッド製ギャング映画。『シェーン』の親父役で有名なヴァン・ヘフリンの出世作でもある。🍂

主演ロバート・テイラーとセクシー女優のラナ・ターナーの掛け合わせも見所で、ラストの電話ボックスによる収集の付け方がお見事。マフィアとの銃撃戦、裏切りなど要所要所にフィルムノワールの美学が感じられる。

しかし何と言っても本作はアル中役のヴァン・ヘフリンが存在感が抜群で、彼の演技で保ってる映画と言っても過言ではない。

監督は『犯罪王リコ』『哀愁』のマーヴィン・ルロイ。人生の侘び寂びを感じさせる幕切れで、上映終了後はハンカチをご用意下さい。🍂