じぇいらふ

緋文字のじぇいらふのレビュー・感想・評価

緋文字(1972年製作の映画)
2.9
✝️ヴィム・ヴェンダースレトロスペクティヴ&彼の作品観まくらんかシリーズ⑤🅰️

配信でヴェンダースでいまのところ一番初期っぽいのが観られた。1972年作品。
原作はナサニエル・ホーソーン。意外な程がっつり歴史ドラマでびっくり。

🎞タイトル 海岸 17世紀アメリカ新大陸に追われた清教徒の解説 2人の男が歩き続けてある町にたどり着く〜はじまり

📖アメリカ、ニューイングランドのセイラム。厳格な清教徒達のこの村では、姦通罪を犯した女性を裁判でつるし上げ、恥辱の証として”A”の赤文字を付けさせられる。主人公へスター・プリンもその一人だが、決して相手の男の名前を明かすことをしなかった。彼女には娘のパールがいる。彼女の父親は、、、実は村で評判の牧師ディムスデールだった。。。というおはなし

タイトルの緋文字(ひもんじ、と読むのね。)は、この”A”の文字=”Adultress"=姦婦=恥ずべき姦通した女という意味らしい。この”A”を付けてる女は村で、さんざ悪態をつかれ続けながら生活しなきゃいけない。いかにもな宗教至上主義な村〜やだわ💦しかしこれが今や自由と多様性の国アメリカのはじまりの姿なのね。

初期作品とはいえ、全体的にヴェンダースらしさはあまり感じられず。歴史ドラマ撮ってみましたな感じ。どうもヴェンダース本人もあまりお気に入りでないらしい。

音楽がずっとだらー♫てかかってる笑

撮影ロビー・ミューラーの海岸と女性の顔と、”A”の赤文字、パールの赤い服等赤の鮮烈さはさすが。牧師達の黒服の黒さとかも。映像はかなり綺麗な作品✨

ヒロインのへスター・プリン:ゼンダ・ベルガーのアップは美しい。娘パール:イェラ・ロットレンダー、やっぱり可愛い❤️ここで、ちょい水夫役のリュディガー・フォーグラーと仲良かったから、『都会のアリス』が出来たんだと✨😆

原作は結構救いのない話みたいですが、ヴェンダースのこの作品のラストは原作とは違うらしい。へスター親子のラストのちょっと開放感な顔がいいです。

この『緋文字』は、昔から結構映画化されてるみたい。
『真紅の文字』というリリアン・ギッシュ主演の1926年作品がある。これは観てみたい🤣