じぇいらふ

ミツバチのささやきのじぇいらふのレビュー・感想・評価

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
5.0
ひたすら神秘的な美しさ

スペイン🇪🇸の代表的寡作映画巨匠ビクトル・エリセの代表作。今回新作『瞳をとじて』に合わせてのこれと『エルスール』の再上映とのこと。名作だけど何度も観ることないから、映画館でやるなら是非観たい作品。何十年かぶりに観たけど、、、やっぱりすばらしい👍👍👍👍👍

🎞️かわいらしい子供の絵のタイトル~音楽いい!!~村に映画がやってくる 子供達大喜び~はじまり

📖スペイン内戦後の時代。村に映画『フランケンシュタイン』が上映された。映画を観た少女アナとイザベラ姉妹。そんな時、脱走兵が村にやってきた。。。というおはなし

若い時に観たのと、今観るとやっぱり見方違いますね。この作品は主人公アナ・トレントの可愛らしさが話題でメインアイコンなのですが、姉のイザベルの大人な表情がいいですね。純粋な妹をだましてやろうというあの感じ。大人に足踏み入れてる少女感

子供とは対照的に寡黙で暗い大人たち。
日本人には馴染みないけど、スペイン内戦の影響は大事で、大人達の表だってやらないけども、内戦のために立場とか複雑になってしまった感じが今見ると分かりますね。このスペイン内線の影響というのは、『エルスール』にも最新作『瞳をとじて』にもあってエリセ監督の、、、というかスペインの映画作家には避けて通れないテーマですな。

ビクトル・エリセは何がいいのか?とあらためて観ると不思議ですよね。結構作風作品によって違うし。
ミツバチは圧倒的に映像が凄いですね。暖色系の色。部屋の撮り方。絵画のような美しさ。あと遠くの家とかいいですね。人の顔、見つめる顔もいい。このまま絵葉書になりそうなバッチリ過ぎるカットの連続。映画作る人にはこういうの作りたいと思わせる作品

音楽もいいですね。オリジナルもの不思議なこども的で神秘的な感じ。

良いとしか言ってない笑
学校のドン・ホセ、、、気持ち悪いです笑

80年代ミニシアターブームの代表的作品なんだけど結構お客入ってるのね。いまだに人気作なんだなあ。暗喩的でエリセ作品の中でも分かりにくさ満載なのに。凄い。

今見るとアナて、ロリ可愛いイメージだったけど、結構冷めた大人っぽさ感じる時ありますよね。そんなアナ・トレントが最新作『瞳をとじて』にも出ているのはとても楽しみ🐝📽️