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エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPEのクリームのレビュー・感想・評価

3.6
「エリート·スクワット」が面白かったので、続きを観賞。前作に比べるとちょっと地味だけど、組織の陰謀等が描かれ、相変わらずえげつない銃撃戦もありそこそこ楽しめる。
刑務所で、麻薬密売に関わるグループが起こした暴動を鎮圧する為、部下を連れ、刑務所へ向かったボッピ隊長ナシメント。そこには、暴徒から交渉相手の指名を受けた人権擁護派の活動家フラガがいた。彼はナシメントの元妻の恋人。暴徒とフラガの間にトラブルが発生し、銃を持った暴徒のリーダーをマチアスが射殺し、騒動を起こした囚人全員をボッピは射殺した。その後、ナシメントは公安セクションに異動。マチアスは左遷されるのだった。




ネタバレ↓



警察組織はその後、政治家とも結託しスラムの住民から利益を搾り取る悪徳団体になって行った。 ナシメントがその悪徳団体組織の悪事に気づいたのは、公安で盗聴を担当していた為。彼は州議員となったフラガと手を組み組織に挑みます。組織はボッピ隊員に復帰したマチアスと真相暴露を図る新聞記者を殺害し、フラガの暗殺まで企てます。 さらにナシメントの息子ラファエルまで銃撃され、昏睡状態に陥ってしまう。
最後にナシメントは、公聴会での証言で組織の全ての悪事を公に暴露した。 証言は、政界や警察組織を一時的に処するが、人が変わるだけで組織そのものは残ってしまうのだった。
昏睡状態の息子ラファエルは目を覚まし、物語は幕を閉じる。
元警察や現市長が普通にマフィアと手を組んで新聞記者を殺させたりするシーンがあり、いかにもブラジルらしい気がした。で、やっぱり銃撃戦。軍警察の訓練された銃撃戦で、ガッツリ武装なのは◎。けど、ラストはブラジルらしく公聴会とか地味なのじゃない方が良かったと思う。どうせ何も変わらないんだから、せめてド派手に悪を退治しまくって終わって欲しかった。
マチアスが射殺されるシーンが、あんなにアッサリ死ぬとは思わなくて唖然でした。でもそう言うのもリアルだなと思った。後、記者を殺して丸焦げにし、証拠隠滅の為、まるで魚の骨を取るかの様に平然と黒焦げの骸骨から歯を抜くシーンは、衝撃的でちょっと面白かった。
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