無知A

地獄の門の無知Aのレビュー・感想・評価

地獄の門(1980年製作の映画)
3.4
ホラー、スプラッターの巨匠として、ルチオ・フルチの名前は聞いたことがあったが、今作が初鑑賞となった。同監督の作品は非常にグロテスクだと聞いていたが、まさに期待通りの内容だった。蛆虫シャワーや顔面ドリル、車中の嘔吐などのとても言葉では言い表せないグロさが作中にて散見された。単純に敵の姿や動きが怖いというよりは、捕まった末路から連想出来る恐怖が大きかった。

ストーリー自体は、特筆するような深みや捻りは無かったが、演出の細部には強いこだわりを感じさせられた。例を挙げると前述の蛆虫シャワーは本物の蛆虫を使っていたようなのだが、撮影の熱量に驚かされる。

総じて、今作は40年以上前の作品なので、多少の古めかしさは感じるものの、この時代だからこそある魅力がしっかり詰まった作品だった。この監督の作品はゴア表現が凄まじいので、好みは分かれるかもしれないが、個人的には見やすかった。


(内訳)
面白さ 3.4
学び 3.3
構造 3.5
無知A

無知A