Unashamed

シャインのUnashamedのレビュー・感想・評価

シャイン(1996年製作の映画)
5.0
クラシックの世界、バレエや楽器ってどうしても才能の上の圧倒的練習量の世界で、ある種スポーツとはまた違う極限に追いやられることがある。特に旧ソ連のハイパー家父長制の世界で音楽の夢を託されたユダヤ系の子供なんてある種、究極の世界な気もする。

そして特に明記はされていなかったが、抑圧的な方法のメソッドで過剰なストレスと高揚によりプツンとピアノの弦が切れてしまうように、ある意味普通のコミュニケーションはできなくなってしまう。

これはクラシックだと時たま聞く話で、ボレロのプレイヤーが最後ミスして自死を選択したり、特にオーケストラは集団での芸術になる分抱えてる比重は大きくなる。

結果として、それでも受け入れてくれる、それこそその無意識に苦しめられた才能が新たな可能性の道を作ってくれる。そんな素敵な結でした。意外な形で人生は変化していくものなのかもしれない。

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芸事の事は外野の私自身何も成し遂げていない人間だから大口を叩く事はできないが、それでももしも壊れそうな人が周りにいるなら少しだけでも手を差し伸べてあげれたらなと思う。いくらそれは彼らにとって凡人でも、糸が切れてしまう前に何かできる事はあるんじゃないかとは改めて思った。
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