Unashamed

ボーはおそれているのUnashamedのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
5.0
過剰な強迫観念や恐怖症の生む、悪夢の結晶の様な映画だったかな。

ただ想像力の根源とか心象風景の様に心焼きついた風景のかけらが繋ぎ合わさっていくが、薬物なのかある種の妄想なのかわからんが、結局浮き上がってくるモチーフってのは本人の経験によるものだから、何に恐怖や悦びを感じるのかは千差万別。

カウンセリングのような掘り起こす作業で可視化できる事もあれば自分の心の中の無意識的なパンドラの箱に気づいてしまう人もいるだろうし。

海外だとカウンセリング、いわゆる言語体型で具体化していく様に思うけど、この映画どちらかというと日本的な箱庭療法的なメソッドに感じたかな。(別にセラピーともカウンセリングとも言っていないけど、そういうイメージが濃い映画だった)

自分でいうとあんまり自分が強く何かを感じるポイントがあまりなかった分、かなり乖離のある作品で逆に面白かったかも。裁判的なもの裁かれる恐怖って多分経験もない分一度も想像も夢も見た事ない。

なんというか股間や性器関連の描写があって敢えてネタ的な扱いだったけど、あれも一種形を変えれば、ギーガーのエイリアンと近しい存在なのかななんて思った。w
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