かなりショッキングな内容で正直ここまでの描写やリアリティは必要なのか考えてしまったが、映画としてある種の創作物だからこその警鐘的な役割があるのかもしれないと思った。
人種問題や移民色んな側面からどこか作られたものだという事というか意識して見ずともスッと入って来てしまう生々しさがあった。
戦争する事、争う事、人を殺すという事。決してシュミレーションゲームをしているわけではないし、ただ血糊が吹き出すだけではない。我々の一人一人の身体には臓物が詰まっていて、思念や願望もある。そんな文化的な人間の側面でなく、正義や大義の元に人を殺めるという事のタガを皆が外して行った時、野蛮で暴力に溢れた人間の火の側面が色濃く出た時、憎悪の連鎖はきっと行き着くところまで行ってしまうのだろうと思った。
