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うたかたの戀
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『うたかたの戀』に投稿された感想・評価

kazu1961

kazu1961の感想・評価

3.6
▪️JPTitle :「うたかたの恋(1936)」
ORTitle:「Mayering」
▪️First Release Year : 1936
▪️JP Release Date : 1946/11/12
▪️Production Country : フランス
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-054 再鑑賞
🕰Running Time : 93分
▪️Director : アナトール・リトヴァク
▪️Writer : ジョゼフ・ケッセル、マルセル・アシャール
▪️MusicD : アルテュール・オネゲル
▪️Cast : シャルル・ボワイエ、ダニエル・ダリュー、ジャン・ドビュクール、マルト・レニエ
▪️Review
“どこへでもついていくわ”“二度と戻らないところでも?”。。。
歴史上の大スキャンダルであるオーストリア皇太子ルドルフと男爵令嬢マリー・ヴェッツェラの心中事件(マイヤーリング事件)を題材にしたクロード・アネの1930年の小説『うたかたの戀』を原作としている悲恋の映画です。公開時に、戦前の日本では皇室のスキャンダルを扱った作品として検閲により上映禁止とされ、戦後1946年になって初めて公開された作品なんですね。
監督はアナトール・リトヴァク、出演は皇太子ルドルフ役をシャルル・ボワイエ、男爵令嬢マリー・ヴェッツェラをダニエル・ダリューが演じています。特にダリューがほんと美しく一見の価値ありです。この作品で人気絶頂にたったダリューは当時19歳、25歳頃までのダリューは完璧な美貌と楚々と女らしさはフランス映画史上最も美しい女優と言われていました。
ストーリーは事実に基づいているので、それ以上に30年代のフランス映画の良さが感じられる作品にです。オペラの舞台やジプシーの唄、ダンス、そして美術と衣装、その全てがフランスらしいセンスにあふれています。2人のダンスのシーンと乾杯、そしてラストシーンは心が傷みます。。。

物語は。。。
19世紀末のオーストリア。皇太子のルドルフは宮廷生活に疑問を持ち、社会主義運動に身を投じるます。彼はある日、遊園地で美しい男爵令嬢マリーと出会い、恋に落ちますが、二人の関係は許されないものでした。皇室の断固たる反対にあった彼は、ある決心を抱きます。。。

リトヴァク監督は1957年に、当時夫婦だったオードリー・ヘプバーンとメル・ファーラーを主演に起用し、テレビ映画『マイヤーリング』として再度映画化しました。(参考:Wikipedia)

▪️Overview (映画. comより)
オーストリアの皇儲ルドルフ、男爵令嬢マリイヴッセラの情死事件を描いたクロード・アネの小説をアナトール・リトヴァクが監督製作したもので、彼の出世作「最後の戦闘機」の脚色者ジョゼフ・ケッセルが脚色し、I・フォン・クーベが撮影台本を作成している。作曲は「最後の戦闘機」のアルテュール・オネガー、演奏はモーリス・ジョーベールが指揮している。撮影は「商船テナシチー」その他のアルマン・テイラールである。主演俳優は「運命の饗宴」のシャルル・ボワイエ、「禁男の家」「暁に帰る」「春信」「恋愛交叉点」「不良青年」のダニエル・ダリュー、外にコメディ・フランセーズ座のジャン・ドビュクール及びルドワの両名、尚「最後の戦闘機」のベルジュロン、マルト・レニエ、ヨランド・ラッフォン等である。

1936/フランス
ひでG

ひでGの感想・評価

3.8
1935年作、フランス映画

1889年に起きた、オーストリア・ハンガリー帝国皇太子ルドルフと男爵令嬢マリーヴェッツェラとの心中事件を映画化したとの

悲恋映画、階級差恋愛ドラマとして古典的な名作だと思います。


まずは、主演のお二人が輝いています。

がんしがらめの立場の中でもがき、
自暴自棄になり、やがてマリアとの恋に駆け進んでいく皇太子ルドルフを演じたのが
シャルル・ボワイエ

身勝手で、弱い、
でも、一途なロマンチスト。 

そんな弱さと優しさと激しさと脆さの
両面を見事に魅せてくれています。


そして、マリアを演じたジャン・ドピュクールという女優さん、

久々に映画を観ていて、恋しちゃうくらいキュート。

お祭りで出逢った男性が皇太子と分かった時のびっくりした表情や、

意を決した時の引き締まった感じなど
どの場面も彼女の魅力が出ている。

二人でいる時に、タメ口になるところなんかも可愛いし、

身分を捨てて、彼女の元に走りたくなる気持ちも十分に分かる。

彼女が初めて皇太子の公邸を訪れる時の
階段の陰影。

二人が再会する、バレエのシーン
など、恋愛映画の王道場面も丁寧で見応え充分だ。

90分の尺の長さもちょうどいい感じで、
一気に現実の悲劇まで突き進んでいく。
三四郎

三四郎の感想・評価

4.1
この映画の秀逸なところは、フランス映画にもかかわらずキスシーンが一度も出てこないこと。クレジットのメロディでウィーンが舞台の映画であることがわかる。ここ最近観た映画の中ではなかなかいい映画だった。

社交界デビューをする頃のまだ初々しい17歳。プラーター公園で皇太子と見る人形劇。身分違いの恋をしたお姫様を悪魔が襲う。
「幸せな人間をいたぶるのは最高だ」と。それを見て惚けた美人「かわいそう」と一言。「愛の報いを受けたんだ」「そんなのおかしいわ」皇太子は部屋の机にドクロを置いており、その理由を「人生に耐えるためだ」と答え、彼女は「耐える?人生は楽しむものよ」とまっすぐに彼を見つめて言う。 

恋愛も世の中も何もかもまだ知らない17歳が、クライマックスには婚約指輪に「先に死なせて」と願いごとするのだから…恋愛は崇高であると同時に恐ろしい。

「48時間も会えない 自分の父親なのに 私は一人の人間として見て欲しいんだ」
映画を通して伝わるのは、貴族文化の表から見た華やかさとその裏にある頽廃。貴族文化とはこのようなものなのだろう。自分が何故生きているのかわからなくなる。何故なら操り人形と同じだから、あるいはチェスの上の駒だから。自分の考えを自分の言葉で発することも、思い通りに行動することもできないのは辛い。四六時中監視されていれば気もおかしくなるだろう。そうなると市民階級の方が幸せなのかもしれないが…。
しかし、青き血の方々がすることは私には理解できない。オペラ座での上演・開幕、ドイツ国歌のメロディ!これには驚いた。

バレリーナが舞うのにかぶさるプラーター公園での二人のオーバーラップ、この演出は実に美しい。白黒映画の美ここにあり。
そしてもう一つ。
惚けた美人がピアノを弾いており、仲介役女が大きい音で強く弾くように求める。女は令嬢の母親と会話しながら、母親に悟られぬよう、皇太子が彼女に会いたいと言い密会を仰せつかったことを途切れ途切れに話す。この演出はロマンチック。

6週間離れ離れになり、令嬢が伯父の家から抜け出して来た時、皇太子は毎日酒酒酒、女女女で自暴自棄になっていた。惚けた美人にも辛く当たる。そこで沈黙し、ただひたすらに皇太子を見つめていた彼女の口から予想外の言葉が出てくるのを私は聞いた。
「こんなになるほど辛かったのね」
名セリフ…。
17歳の令嬢の言葉ではない。大人の女の言葉だ。このシーンをどう展開するのか、この二人はどうなるのか、令嬢はこの荒れ狂う皇太子になんて言葉をかけるのかと見ていた私にこのセリフは予想外、はたまた予想を遥かに上回る美事な科白だったのだ。
婚約指輪に「愛で結ばれて死す」と刻む皇太子は哀れな人生だった。

黒い服で登場するのはエリーザベト。
令嬢の歳を聞き、「17歳」と知ると物思いに耽るように「十七のとき 私は不幸だったわ」と。「この宮殿は悲しいところよ」いかにもエリーザベトが語りそうな言葉だ。

しかしなぁ、「人生は楽しむものよ」と言ってた純真な娘が最後には「愛する者と死にたい」と思うのだから、哀れで儚い。

気になるのは1時間の密会。お話して帽子を脱ぐだけで1時間…おかしいよ、このシーン構成は。

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