大好きな成瀬作品だが、どちらかというとこれは
橋本忍脚本作品という面持ち。単に差別に我慢、反抗でなく、
例えば、熊とアイヌは相性良すぎる、だから熊の彫り物のバイトを
歓迎しないとか、一筋縄でいかない…
記録。
65年前にこのテーマはスゴい!いや、時代だけじゃない、こういう映画も作り続けられるべき。
主役の二人が煌めいていて応援したくなる。周りの役者たち(少々メイクが…)もいいスパイスになっていて…
ひとつの印象的なメロディを、場面によってアレンジしていて面白かった。ところどころ画面の美しさにハッとさせられた。
大抵の人は善良で、姉弟なんかは格別によくがんばってるのに、どうしようもない理不尽が本…
志村喬みたいな俳優は無意識化で”善き人”だと刷り込まれているから、差別側に回られるときついな。
現代でも跋扈するようなイジメ・差別描写と美麗なロケーションが実にアンマッチで皮肉。
終盤の不幸の釣瓶打…
差別、貧乏、死……不幸の嵐がアイヌ集落を襲う。笑ってしまうくらいに容赦がない。そして何も解決しない。変われないのだから耐えろ、という視点は成瀬らしい。ラストのトラックバックが悲しすぎる。「さようなら…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
お前たちの時代はまだまし、というようなことばに、今は果たしてもっと良くなっているのだろうか、と考える
本当に耐える必要があるのか?耐えるしかないのか、同じ人間なのになぜ耐えなければいけないのか、、
…
アイヌの差別と姉弟が現実に立ち向かう姿を描いた映画。大人たちの諦めとが対比される。どの時代、どの場所であっても差別的待遇はなくならないんだろうね。特に現在の世界中の様子を見ると。悲劇ばっかりの映画だ…
>>続きを読む京橋の国立映画アーカイブにて鑑賞。
好きな成瀬巳喜男監督の未見作だから観に行った。
差別問題が全体を覆っている映画なので、成瀬監督作の中でも超重たい映画。
それでも、差別される側の人々の中で、ほの…