原作を読んでいないと最後の展開は唐突過ぎるかもしれない。映画ならではの補足シーンを付け足してはいるけれど、いかにもな説明ゼリフになってしまっている。ただ原作の映像化としては素晴らしい。
主人公の狂気…
原題『剣』 (1964)
監督 : 三隅研次
脚本 : 舟橋和郎
撮影 : 牧浦地志
編集 : 菅沼完二
音楽 : 池野成
出演 : 市川雷蔵、川津祐介、長谷川明男、藤由紀子、他
三島由紀夫の同…
このレビューはネタバレを含みます
三隈研次のアプレ映画はなかなか……味わい深いということにしておこうか。川津祐介までいて誰得というかまさにわし得映画であった(「市川雷蔵の大学生厳しいよ」と聞こえてきた母親の声は無視)。
しかしこの映…
海にエロスを感じる映画は当たり説。
しかしこの映画のエロスは、嫉妬と表裏一体なドス黒い青春の矛先でした。
海がエロいことで、せり出した埠頭にランニングしにいった時も全く海にはなびかず、最後は海から…
みんな剣道部経験者なのかなってぐらい剣道部の感じがでていた。子連れ狼とか必殺の三隅研次しか知らないので現代の絵づくりはどうなんだろうと思ったら今の映画が目劣りするくらいかっこよく美しかった。ドライブ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
・三島由紀夫作品が原作の映画ということで。
・期待以上の出来映え。傑作の部類。
・たかが大学の剣道部の話し、学園ドラマに過ぎないのだけど、二人の主人公が何やら哲学的に対立していて、極めて抽象的な作品…
クールで無機質な三隅作品
剣道にストイック、また主将という責任感にストイックな男と、それを理解できない衆生達との果てしなき無言闘争劇。愛すら求めない非常な男。将来よりも今ある剣に魅せられた男の悲劇…