すいさんの映画レビュー・感想・評価

すい

すい

コタンの口笛(1959年製作の映画)

4.0

ひとつの印象的なメロディを、場面によってアレンジしていて面白かった。ところどころ画面の美しさにハッとさせられた。
大抵の人は善良で、姉弟なんかは格別によくがんばってるのに、どうしようもない理不尽が本当
>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

-

大きな音が大事な話なので絶対映画館で観た方がいいが、大きな音が苦手だから次観るなら家になると思う。怖かった。信じられないくらいの無言長回しが何度かあった気がする。

光りの墓(2015年製作の映画)

-

これも好きな雰囲気で楽しく観ていたが、気付いたら私も王に魂を吸い取られていた。

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

4.0

今まで見たことがないタイプの映画で面白かった。すごくファンタジーだけど現実。環境音が心地良い。

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.5

何をするにも動機が弱いなと思っていたら実話だった。内容はとても実在したとは思えない、自分に縁のない世界の話だったけど、割と”なんとなく”で大きな出来事が進んでいく辺りに現実を感じた。

汚れた顔の天使(1938年製作の映画)

4.0

ロッキーの最期を影と声だけで描いていたところに、作り手からのロッキーというキャラクターに対するリスペクトを感じた。

ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

4.5

アマプラの紹介文には「死神と令嬢の切ない恋」とあったが、「父娘が死神に教える愛情の本質」とする方が個人的にはしっくりくる。引きはないかもしれないけど。

妹贔屓の父に割と軽んじられていたお姉さんが「何
>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

ところどころ一時停止しながら、あ〜とかは〜とか言いながら観た。これをあの場で即興で語っているとは信じられない。言い負かしてやる!と意気込む東大生とは対照的に、三島がすごく誠実に丁寧に話していたのが印象>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.5

終盤の息切れするような緊張感が凄まじかった。観てられない!ああ!

誰も彼も危機管理が杜撰すぎてそこもハラハラした。

SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁(2016年製作の映画)

3.0

ドラマ大好きで、映画版を観たら全て終わってしまうのが悲しくてずっとお楽しみに取っておいた訳だけど、それが仇になったかもしれない。世界線の行き来の部分がよく理解できなかった。
花嫁の謎解きの部分は面白か
>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトルとポスターとコピーから骨太ミステリを期待して臨んでしまったため、これ!といった明快な”解剖”がなくて面食らった。落とし所もハッキリせず、一緒に観てくれたマーベル好きの友達は帰り道気まずそうにし>>続きを読む

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

4.7

かっこいいかっこいいかっこいいこれはずるいかっこいい

この映画がかっこいいっていうか、かっこいいがこの映画のことを指してるみたいな感じ

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

苦しくて醜いテーマを、ドクの品格とトニーの軽快さ、間に挟まれる美しい演奏とコミカルなカットで中和していた。展開も救いがあって温かい気持ちになるが、ここまでやっても読後感(視聴後感?)には苦みが残る。悔>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

愚鈍な兵士と対比して描かれる優秀で心優しい医師
ベンの名演技 つられて緊張に呑まれる 兵士に苛立ち医師に好感を持つ
居心地の悪さは理解できるが医師に対するあまりにもひどい裏切り 突き放される不条理 不
>>続きを読む

アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.0

赤ちゃんが出てきた瞬間に観るのをやめたくなったとき、爽快と安心の脱力感の中でエンディングを眺めながらどの映画もこうあってほしいと思ってしまったとき、自分が鈍くてつまらない人間に近づいている気がして悲し>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

-

自分の教養のなさに凹んだ
もっと強くなりたい…

ホラーが苦手だけどこれは大丈夫だった
びっくりというよりぞわっとする
綺麗なのに息が詰まる映像と演技がよかった

RRR(2022年製作の映画)

4.5

映画館で観ることができて本当によかった。
一悶着どころか四、五悶着くらいあって、満足感が半端じゃない。かっこよすぎて涙が出た。
大義のためインド人を薙ぎ倒す冒頭→友達のためイギリス人を薙ぎ倒す後半みた
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

アツかった!!!
少しずつ貸してくれてた友達が引っ越したので山王戦手前まで読んで結末を知らないまま観に行く暴挙に出てしまったが、それがかえってドキドキを増幅させてくれた。

本当に最後の最後までどっち
>>続きを読む

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.5

陸上と小松菜奈掛け合わせた人天才すぎる。
冒頭のシーンが大好き。曲良い。

かなり年齢差がある恋の話で一歩間違えれば観客との感覚のズレでおかしくなりそうなところを、上手くバランスとってるなあと思った。
>>続きを読む

キートンのセブン・チャンス/キートンの栃麺棒(1925年製作の映画)

4.5

こんなに笑うと思わなかった!
もうめちゃくちゃのはちゃめちゃ。最高。
ひとの全力疾走ってなんであんなに面白いんだろう。

情報を隠しといて後出しにしたりとにかくたくさん詰め込んでみたり、「映像で笑わせ
>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.3

わくわく暗号ミステリかと思ったら切なくてやるせなくて重たい話だった。
構成も面白かったけど、とにかくアランの不器用さが悲しくて愛しい。無理して微笑まないで!泣いちゃうから!私が!

ベネディクトカンバ
>>続きを読む

月世界旅行(1902年製作の映画)

4.0

未知からしか産み出せないものってあるよなあと思った。
宇宙服も重力の概念もなくて、でっかいキノコがあって崖から落ちていくと地球に着くような月の世界!これが純粋な心から産まれてるっていう事実にときめきが
>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

今観ることでしか感じられないものがあったんじゃないかなと思う。良かった。

ちょっと背のびして合わないコミュニティに入っちゃったときの無理してる感じとか勢いで思ってもないことまで言い過ぎたりとか、居た
>>続きを読む

ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994年製作の映画)

3.7

みんながせこせこ守ってるルールなんかどうでもよくて気の向くままやりたい放題、に見えるけど自分の中の筋は通す、みたいな
現実にいたら困るけど映画で観るにはちょうどいい人たち
でもこれ真似した事件起きてる
>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

耽美の一言に尽きる…
ティモシー・シャラメとピアノを組み合わせたひとに金一封送りたい
たまに年相応にかわいいとこ見せてくるエリオずるい
日記も手紙もシャツも最高にきゅんときた

登場人物が少なくて閉鎖
>>続きを読む

二百三高地(1980年製作の映画)

4.3

兵一人一人のミクロな視点と将校のマクロな視点で戦争を感じられた。
ゴールデンカムイにちょいちょい出てくる二〇三高地が気になってなんとなく見始めたけど、こんなに引き込まれるとは思わなかった。

戦争が進
>>続きを読む

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

4.0

坂口健太郎目当てで見始めたのに気づいたら泣いてた
いいひとしか出てこない、みんなが誰かの幸せを願ってる優しい話

序盤、スクリーンを見上げるケンジの目が光を取り込んですごくキラキラしてて、カップルが映
>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

4.0

なんかずっと好きな映画
定期的に観ている気がする 特に夏

顔面偏差値に目が行きがちだけど、姉妹がみんな強くて賢くて温かくて、こんなお姉さん憧れる

>|