ひろくん1104さんの映画レビュー・感想・評価

ひろくん1104

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アメリカの友人(1977年製作の映画)

3.6

オレンジ色のフォルクワーゲンが海岸線を爆走、
のラスト。これはサスペンスに名を借りたロードムービーですね。
しかも死期の迫った主人公の心象風景たっぷりの。
逆にサスペンスとしては物足りない。

クラユカバ(2023年製作の映画)

3.1

よく素材となりがちな時代、
ありがちなキャラクター、魅力を感じない絵、
傍観しているうちに映画は終了した

関心領域(2023年製作の映画)

3.8

その手法には敬服するし、
突然の現在には、恐怖を覚えた。
しかし隣から聞こえる音、それに混じるこちらの赤ちゃんの
泣き声。そして家に執着する家族には、何も感じない。
むしろドイツ人はこういう人たち、な
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.1

解決のない、解決のもって行き方、上手い。
ヒロインも少しづつ、服装、髪の毛落ち着いていく。
あれほど押さえていた夫も、最後の最後で号泣、
この溜め方も見事。ただ意地悪い位やなもの見せる手法に
辟易。過
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湖の女たち(2023年製作の映画)

3.5

大好きな吉田原作だが、これは原作から頂けなかった。
映画もそうだった。731と薬害エイズと介護問題を同時に素材に使う自体
むちゃくちゃ。加えて病んだ女と刑事のSM、それらが湖挟んで
シンクロ❓意味不明
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夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

3.6

やっぱりコロナってとんでもない事件だったんだと
再認識する精緻な展開の前半。ところが芸達者メンバーの
後半、突然の全共闘回顧には驚かされる。コメディにもならない。
生真面目な店長に救われる。

教育と愛国(2022年製作の映画)

3.6

冒頭の「お辞儀のしかた」に心捕まれる。
道徳教育の復活には興味引かれるが、
毎度毎度の歴史論争にはまたか❗と嫌気。
まあ左寄りのもって行き方。
「学術会議」の6名外し、は「学術会議」そのものの
無意味
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.9

大変拡張高く素晴らしいのだが。
落語で30分の話が2時間以上はちょっと引き延ばし過ぎ。
50両紛失から1時間以上。
しかもタイトルで落ちは見えている。残念。

ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

3.7

ストレートな音楽伝記もの期待したので、
肩透かし食らう。ボブマーリーの宗教感がそもそも難解。
加えてジャマイカ内で対立していた二大勢力にも説明がない。
にしても、心地よい音楽とロケは楽しめた。

ありふれた教室(2023年製作の映画)

4.5

今まで全く見たことのない映画だ。
決して深読みするタイプではないが
「不寛容主義」と「団結」という言葉が刺さった。
この親も生徒も決してモンスターでなく、ドイツ人そのものの
風刺か?主人公の女教師も例
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南極物語(1983年製作の映画)

3.6

なんと初見。
高倉、渡瀬出演映画と思い観賞。
流石に北極で撮った南極の風景は素晴らしい。
ただ遺棄後はやや飽きる。流石に白い雪と犬うろうろでは。

北京原人の逆襲(1977年製作の映画)

3.5

前半、歴史的大珍品。
撮影様に爪、牙抜かれた虎と人間の格闘は凄い。
クライマックスは、全う以上のミニチュアの中の怪獣映画。
今のコングよりよっぽど志高い。
迫力もあるし、火も使用。
ヒロイン、じつに肉
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永遠の人(1961年製作の映画)

3.7

フラメンコでつなぐ五部作なんて、やはり木下監督は
チャレンジャー。不愉快なほどの怨念の連鎖。
強い、強すぎるヒロイン。そしてあっけないラスト。
いや唖然とするラスト、鮮やか。

鬼平犯科帳 血闘(2024年製作の映画)

3.6

昔の因縁話が絡むのは、梅安と同じ。
意外と楽しめるのは、女性陣に妙な色気漂うから?
殿様、と呼ばれる捜査官、元ヤクザ。
妙なキャラクターだな

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.3

ゴジラ少なめ、コングというより猿の惑星か❓
どうにも舞台設定、背景のセンス悪く、できの悪いアニメ
見てる感じ。善悪もよくわからず。

日本侠客伝 花と龍(1969年製作の映画)

3.9

マキノ映画ってやっぱり絵作り、美しい
高倉健、星ゆり子、藤純子の三角関係の美しさ。
そしてその結末のかっこよさ❗
突如始まるラストの立ち回りのかっこよさ。

武器よさらば(1957年製作の映画)

3.5

セルズニック最後の作品。
まさにセルズニックワールド。今回は悪い意味で。
絵ハガキ風景に甘ったるいロマンス。
脱走兵に天罰下った、と思ったのは私だけ?

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.5

参った‼️予想もしなかった‼️
日本映画の感動と台湾映画の感動は意味不明ですか❓
セックスやSNSの絡まないラブストーリーの美しさ。
後半泣きながら見てた。豪華な旅先の人たちも魅力。
クレジットのミス
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無名(2023年製作の映画)

3.5

何故かこの手、戦前の上海他スパイノアールものって
面白かっったためしなし。日本軍への憎しみが翻弄させる?
時間軸のいじり方、テラいすぎ。効果感じず、よくわからん。

悪魔のシスター デジタルリマスター版(1973年製作の映画)

3.7

前半の奇異なムードにはワクワクしたが。
中盤からの主役交代辺りから失速。
まあ話はサイコ、主役交代もサイコ、
音楽もサイコの人、舞台はサンフランシスコ❓
やっぱりヒッチコックの追っかけ映画❓

わたしのかあさん 天使の詩(2024年製作の映画)

3.3

内容以前にプロジェクターによる上映環境に残念。せめて
非常口誘導灯消せばいいのに。
「福祉映画」と監督がおっしゃっていたが、初めて聞いた
ジャンルだ。寺島しのぶの無垢の母親のキャラクターは救い。

三人の名付親(1948年製作の映画)

3.8

クリスマスに家族で見たアメリカ人は
どんなにハッピーなクリスマスを迎えたか?
ならず者も英雄となれるハッピーストーリー。
二匹のロバが現れる奇跡

綴方教室(1938年製作の映画)

4.2

黒澤の「赤ひげ」のルーツ、見た気がした。
こういう映画、ずっと自分でも作りたかったのか?
徳川夢声、清川虹子の父母の天性の明るさ、演技がこの
映画の柱でしょう❗むしろ、でこちゃん霞む。
最高の笑顔で女
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母のおもかげ(1959年製作の映画)

3.9

少年の作文が読まれる間、ほぼ無音、
凍りついた家族、そして母の家出、そしてラストの再会、
この流れ素晴らしい。人形の内職、悲劇の小道具への仕込みだった。
見事です。

山河あり(1962年製作の映画)

3.3

木下恵介企画だが、木下監督だったら、こうは
つまらなくならなかっただろう?
移民一世と二世のそれぞれの相剋だが、
とにかく図式的。型通り。ハワイシーンで常に流れるハワイアン風音楽。
観光映画、といわれ
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阿片戦争(1942年製作の映画)

4.2

国立フィルムアーカイブ、学生の頃から通っているが
大拍手の終映初めて?姉妹エピソードはともかく(笑)
骨太のそして怨念漂う大作映画。黒澤明、ノンクレジットで
脚本関わっているらしいが、どこ❓と推理する
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.2

コロナ禍の芸能事務所が補助金絡みでキャンプ場を建設、
というリアルすぎる設定でスタート。
そして結末は「悪は存在せず」と終わる、この鮮やかさ。
バタフライエフェクトの恐ろしさ、がテーマと思う

花つみ日記(1939年製作の映画)

3.8

石田民三という監督、初見。
いや力強くお見事でした。きっちり見せるところは見せる方、ですね
少女小説のせかいに浸れました。
出征のシーン、あれがリアルだったんでしょうか?

次郎物語(1955年製作の映画)

3.8

鮮やかな幕切れ。
日本家屋で展開するドラマを重厚なカメラワークで描写。
子供の成長ものらしからぬ風格のある演出

アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

4.3

驚きの結末だが、
これが最大のテーマだし、やりたかったことなのだろう❗
自由、というまだ日本に馴染み薄いテーマ。
自由とは与えられるものでなく、勝ち取るもの、というものか?
しかしそれをこういう形で描
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.6

この凡庸な展開が狙いなのだろう、
と思っていたが中盤より、単に退屈な映画と感じ、
鳴かず飛ばずの未練男の愚痴によく付き合ったな
とヒロインに関心。なぜ最後泣いたの?

劇場版ブルーロック –EPISODE 凪(2024年製作の映画)

3.5

無気力ヒーローが覚醒する話だが
その無気力ぶりが、めんどくさい。
フォワードに特化したサッカーと
イカゲーム化した訓練施設がどれも馴染めず。

六條ゆきやま紬(1965年製作の映画)

3.5

予期していたことだが、
真面目監督に色と欲の世界は無理。
アブストラクトな描写も正直、
下手で滑稽。岡崎カメラマンはさすがだが。
大空真弓可憐。

異人たち(2023年製作の映画)

3.7

基本的にはゲイムービーのジャンルだろうか?
どうしても父母への思慕と現状の性的志向の
つながり、ストレートにはわかりにくい。
母親のリアリティある反応、面白い。
マザコンもからむのだろうか?

94歳のゲイ(2024年製作の映画)

4.0

94年間の人生を徹底的に掘り下げる内容かと思ったら違っていたが、
よかった。周辺の人々の登場が実に巧みだった。
冒頭にでる広告か何かの切り抜き男性、
最後にでる東京の支援者に似てますよね。
つまり彼は
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恋をしましょう(1960年製作の映画)

3.6

話の設定の面白さにぞくぞくするが、
中盤よりぐっとブレーキ、金持ちのあの手この手のごり押しが
アメリカを象徴するようで嫌み。
しゃれた種明かし期待したが、それも肩透かし。

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