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鞄を持った女のayakosのレビュー・感想・評価

鞄を持った女(1961年製作の映画)
3.9
ジャック・ペラン演じるロレンツォの立場で話が進むことが多いので、若かりし頃の麗しい姿を堪能できる素敵な作品。

男に捨てられた女を男の弟が甲斐甲斐しくお世話をする話なんだけど、弟のロレンツォの完成された美男子と健気に片想いする姿に、にやにやしていたらいつの間にか終わっていた。
歌劇を流して破顔した後の、階段を降りるアイーダを真剣に見つめるシーンが好き。

でも、ロレンツォの恋心は頼りなく、アイーダも咎めもせず受け止めていて、そんな不釣り合いな二人に神父が切り込むシーンが爽快だった。

手紙のシーンを見ると結局、ロレンツォの気持ちは純愛とは呼べないのかな。その正体が気になってしまった。
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