どぶの作品情報・感想・評価

『どぶ』に投稿された感想・評価

終戦後あちらこちらにあったバラック。本作はカッパ沼という沼の周囲にあったバラックに生活する貧しい人々を描いている作品で終戦の九年後に作られた。

毎日生きる事に汲々としてはいるが酒を飲んだり博打をし…

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あ

あの感想・評価

3.5

一言で表すと、ダーティな「道」です。
個人的には、ただでさえ演劇調なわざとらしい演技が溢れる中で、ツルの誇張しすぎた障害者描写が見るに耐えず、終盤まではかなりきつかったです。一方でラストのツルがリン…

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良くも悪くも人が人らしく生きていた時代

フェリーニ、コムデギャルソン、バカ殿を連想させられる作品
乙羽信子さんはすごい女優さんだとつくづく思います、
こんな迫力ある演技見せれらたら、
話は辛いですが、今では見れない日本の風景。
こういう時代があって今があるんですね、
人生とはせつなすぎます。
ぼんやり見ていると辛く悲しく涙を誘う感動の物語かもしれない。が、ツル(乙羽信子)を取り巻く全ての人間の偽善に呆然唖然憤慨。市民とは我儘勝手な独善者集団。怒りとその自覚を促す正に日本の「道」。

【世界よ、これが乙羽信子だ。】

昔の日本が舞台の話だけど、普遍的なテーマ。
人間、働かなきゃダメだなぁぁぁ。
と、深く深く感じた。
ヒルみたいな、人の生き血を吸うような人間にだけはなりたくない。

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silviawong

silviawongの感想・評価

3.2

そうな遠い昔でもない日本にある、女性蔑視に関する悲惨な話。
極めてひどいな集団いじめ、しかも対象は障害者。
同じ人間なのになぜこんなことできるか。
本当に社会の悲劇。
一番可哀想のはその時代の女性が…

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ゴーリキーの戯曲『どん底』にも通ずるルンペンプロレタリアート、知恵遅れの女とルンペン部落の人々の姿を通し人間の愚かさや強欲さを浮き彫りにした悲喜劇。
同年製作のフェリーニ『道』との類似性が各所で指摘…

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Tounai

Tounaiの感想・評価

5.0
乙羽信子の演技が凄まじい。
鶴の姿そのものだった。
新藤兼人監督作品をもっと観たくなった。
乙羽信子さんの女優としての役柄の振り幅が、とてつもなく広い。
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