KnightsofOdessa

ひかりのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

ひかり(1987年製作の映画)
4.5
No.757[驚きのアフリカン・ファンタジー] 90点

普通に人生初のアフリカ映画なのだが、これが中々面白かった。至らない点も散見されるが、それを補って有り余る面白さがある。”1001の映画2011”の757番目なので鑑賞。

バンバラ族に伝わる結社コモ。主人公ニャナンコロとその母親はソマという父親から逃げ回っている。ソマはコモの魔術師であり、”魔法の柱”を使ってふたりを探し回っている。ニャナンコロもまた魔術を操ることが出来、ソマが追いかけていることを知っている。母親はこれ以上逃げ回るのは不可能、としてニャナンコロをソマの弟で賢人ジギのもとに送り出す。

ここまで読んで分かっていただけただろう、本作品はファンタジー映画なのである。しかも、水を鏡に人を見たり、動きを止めたり、火を放ったり出来る、結構本格的なやつである。特に偏見などないつもりだったが、無意識のうちに”部族”系の映画だと思い込んでいた。それも失礼なのだが、いささか衝撃が強すぎる。

ただ、よくよく見てみると、ソマの別の弟バフィンの存在や賢人ジギの設定、母親のエピソードの不足など語られていない分よく分からない部分が多くある。
要するに、もっと見たいのだ。
一面黄土色の新しいファンタジー映画だった。
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