クリーム

クロノスのクリームのレビュー・感想・評価

クロノス(1992年製作の映画)
3.5
ギレルモ·デル·トロ監督の長編デビュー作。らしさはガジェットや特殊メイク等に観られ、世界観は出来上がっていますが、面白さはイマイチ。穏やかに暮らしていた主人公の老人が踏んだり蹴ったりの目に合います。

400年前、ある錬金術師が作った永遠の命を手にいれる魔法の機械クロノス。古美術店を経営するヘススは、店内の天使の像の中に隠されていたクロノスを偶然に発見し、ねじを巻くと昆虫の足のような6本の爪が彼の手を突き刺します。それから、ヘススは少しずつ若返ります。
そのクロノスを狙っていた大富豪が甥·アンヘルを使いヘススに迫るのですが…。



ネタバレ ↓



アンヘルは、店を荒らし、ヘススを襲って来ます。また、ヘススはクロノスに乗っ取られて行き、血が飲みたい衝動に苦しみます。
アンヘルは、ヘススを車に閉じ込め崖から落とし殺しますが、既にクロノスのせいで不死身の体になっていた為、焼かれる寸前で逃げ、家へ帰ります。恐ろしい姿になってしまったヘスス。真実を知る為、グァルディアの元へ行くと、共にクロノスで永遠の命を手に入れようと言います。ヘススが拒否すると殴り合いになり、孫のアウロアがグァルディアを倒します。その後、アンヘルが来て瀕死の叔父にトドメを刺し、ヘスス達を追います。ヘススはアンヘルごと、建物から落下し、アンヘルを殺します。そして、クロノスを破壊します。その後、陽の光が差し込む部屋でベッドに横たわり、穏やかに死を迎えるヘスス。その傍らには、彼の死を悲しむ妻メルセデスとアウロラの姿がありました。

まずクロノスの観た目が、やっぱりデル·トロ。ちゃんと気持ち悪い。DCのブルービートルのスカラベに良く似てる。
吸血モノなんだけど、それを欲しがるのも手にしてしまったのもジイさんで、ジイさん同士で奪い合う。血を飲むと若返えるらしいが、ほんのちょっと若く見える位の変化。それなのにジイさん達の奪い合いって、シュール(笑)。そんな不老不死、絶対要らない!後、面白かったのは、トイレの床に滴った血を舌で舐めるシーン。この血の持ち主もオジさんだった(笑)。そこはせめて若い美女にしてあげて欲しかった。
甥役はロン·パールマンで、間抜けな役がピッタリでした。
クリーム

クリーム