こばまさ

世界の中心で、愛をさけぶのこばまさのレビュー・感想・評価

世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)
3.7
久しぶりに邦画の気分だったので、懐かしいコチラ。
当時(2004年)社会現象を起こした『セカチュー』も、もう20年も前なのか…。
それでは、箱ティッシュを抱えていってみよう。


-朔太郎(大沢たかお)は、婚約者である律子(柴咲コウ)との結婚を控えていた。
ある日律子は、新居への引っ越し準備をしている最中に、子供の頃の洋服のポケットからカセットテープを見つける。
そのテープを聴くと、それは聞き覚えのある少女の声だった。
その後律子は新居に書き置きをして、突如失踪してしまう。
律子の行き先が、自分の故郷・四国だと知った朔太郎は、彼女を追い掛けるため故郷へと向かう。
そこには、朔太郎の初恋の相手・亜紀(長澤まさみ)との思い出が眠っていた-

“Your love forever…”


泣いた泣いた泣いた。
もしかしたら、冷めた感情で観て泣けないかもと思ったけど、見事に泣いた。
だって、ド世代だからさ…

観ながら途中で気付いたけど、ワタシこれ初見でした(え?
めちゃくちゃ観たつもりだったのは、なんなんだ?
おそらく、ドラマ版(山田孝之と綾瀬はるか)にハマりにハマってたから、それで観た気になっていたのか?

どっちにしろ、原作は一緒だし、むしろドラマ版の方が細部まで描いている筈だし、気にしない気にしない。


まあ、改めて言いますが、これを観た事ない人もそんなにいないと思いますので、感想は簡潔に。

まず、長澤まさみ!
この作品で、日本アカデミー賞史上、最年少で最優秀助演女優賞を受賞という快挙を成し遂げた彼女。
そのピュアな演技も、自ら坊主にした心意気も含めて、もう何も言う事はない。

そして、意外にもこの作品が出世作だった森山未來。
個人的には『ウォーターボーイズ』とか『さよなら、小津先生』とかドラマでめちゃくちゃ観てたから、既に売れてると思ってた。
惜しくも、アカデミー賞では最優秀助演男優賞は取れなかったけど、素晴らしい演技だったと思う。

この2人、クレジット的には“助演”扱いなんだろうけど、この作品を観た人のイメージや印象は、確実に“主演”なんだよね。
大沢たかおと柴咲コウが主演なんだろうけど、どう考えてもこの2人より目立ってる。


ラストは、ごちゃごちゃせず2人の約束の地で自然と終わる短さも良かった。
そこから流れる平井堅の『瞳をとじて』が、ようやく落ち着いてきた視聴者の涙腺をまた刺激し、200%の余韻に誘う。


よし、カラオケ行こ!(違う映画
こばまさ

こばまさ