敗戦国ドイツ側による実話に基づいた戦争作品…少年たちが主役というのが一層悲しみを深くします
第2次世界大戦末期…無条件降伏間際のドイツ…
戦力に余裕はなく少年兵たちまで駆り出される事態…しかし大人の配慮により比較的安全な村はずれの橋に配置される16歳の同級生7人…
ところが思いもかけず…敵がその橋を攻めて来ます
* ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ *
前半はとても丁寧にそれぞれの少年たちのごく普通の思春期の無邪気さを描きます…それが布石となって自ずと彼らへのその後に感情移入してしまいます
極々普通の幼い少年たち…彼らの元に招集令状が…
顔色が曇り悲しむ親や先生とは裏腹に、浮き足立ち喜ぶ少年たちの姿が切な過ぎます
本当の戦争というものを知らず、勇ましく幼稚なロマンに胸躍らせる…まだまだ未熟な子供たちなのです
最初は勇敢に…しかし徐々に事態は変わっていきます…やがてひとりが「もう帰りたい!! 」と泣き出します…
《ごっこ》でしか知らなかった戦争…こんなはずじゃなかった…
姿を現さない戦車のキャタピラがキュルキュルと音だけを鳴り響かせる恐怖感…目の前の米兵が撃たれたお腹を掻きむしりながら向かってくる悍ましさ
激しい銃撃戦…爆音に爆風…そして彼らの泣き顔…胸が苦しくて呼吸の仕方を忘れそう…ს
彼らが守り抜いた《橋》…何の為に…
あまりにも無意味で無慈悲な戦争…
少年たちの顔が目に焼き付きます…
This happened on April 27th 1945. It was so significant. That it wasn’t mentioned in any military communique.
これは1945年4月27日に起きた、取るに足らないこと…いかなる軍事声明にも言及されませんでした