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永遠のハバナ
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目次

『永遠のハバナ』に投稿された感想・評価

benno

bennoの感想・評価

4.8
¿Cuál es tu sueño?

  あなたの夢は何ですか?


先日、ヘミングウェイの家を訪れたので…彼が愛した街キューバの首都ハバナが舞台の作品を鑑賞…。

ハバナに暮らす市井の人々の日常を映し出したドキュメンタリー作品です…。

モロ要塞の灯台の灯りが消え…ハバナの街に新たな1日が始まります…。

キューバと言えば…言わずもがなのチェ・ゲバラ…しかしもうひとり、キューバ人が心を寄せる人物が…ジョン・レノン…。

ジョン・レノン公園にはベンチに座る彼の銅像が…しかし、ジョンの眼鏡が盗まれたことをキッカケに、今ではベンチの前で椅子に座り住民が交代制で監視しているのです…激しい嵐の日でもじっと椅子に座り続けます…。

ジョン自身の人気は勿論ですが…移民労働者や難民など、ここまで普遍的な現象になっている現在…第三世界に共通の問題として、ジョンが象徴する国境のない未来の世界像はキューバ人にとって心の拠り所なのかもしれません…。

物語は12人の人物をピックアップ…彼らの1日をただ映し出すだけ…それだけなのに…こんなにも心に響きます…。

中でも印象的だったのは…ダウン症のフランシスキート(10歳)と父フランシスコ(55歳)との関係…ふたりで夜ハシゴを登り満月の夜空を眺めるシーン…ふたりをバックから撮ったショットが堪りません…。

また、アメリカ系キューバ人のジョージ・ルイス(42歳)が家族と離れてキューバを出国…タラップを上り、去り難いのか後ろを見る表情が切ない…弟は俳優を目指しピエロのバイト…子供を笑わせているシーンと兄の飛行機が離陸する映像がクロスカット…泣けます…。

まだまだ12人分のそれぞれのストーリーが心に刺さるものばかり…。

何にも増して…シルビオ・ロドリゲスのキューバ音楽が素敵過ぎて涙を誘います…。

勿論、映像もカット割を多用し、それぞれの人物のストーリーの間にハバナの街の映像を挟んだり…割り方が兎に角カッコいい…。

昼間の彼らの働く姿や職人技を見せる手のショット…ゲリンの作品を彷彿としますが…やがて日が暮れ夜を迎えると街の表情も一変し、彼らも新たな一面を魅せるのです…それぞれが描いた夢の世界…。

ラストで12人の紹介を種明かし…素敵な構成…。

キューバ映画がもっと観たいです……❤︎*。


因みに…ヘミングウェイの愛猫は指が6本…その子孫に会えましたが…しっかり6本でした…ᗢᘏ୭♡
菩薩

菩薩の感想・評価

-
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』が陽のフィルムだとしたらこちらは陰のフィルム、くるくると回転する灯台の灯火の様にカメラは人々の生の生活を切り取っていく。名前と年齢、それ以上は明かされない市井の人々のありのままの暮らし。例えばこれを資本主義に染まっていない緩やかで温かみのある暮らしと取る事も出来るだろうが、皆が共に貧しくその顔には一様僅かながらの寂しさや苦しさを浮かべている、と取る事も可能だろう、それ程にここに映されている生活者達の肖像は生のものである。最後に登場人物の素性が少しだけ明かされ、この映画が「夢」を追ったものだという事が分かる。だからこそ豆売り老婆の「夢はもう無い」との言葉が一層の重みを持つ。革命が持つ功罪、資本主義が持つ功罪、幸福とは何かを静かに観るものに問うアンビエントムービー。
青二歳

青二歳の感想・評価

3.4
忘れもしない中学時代…ブエナビスタソシアルクラブを"喰らって"以降、キューバといえばジジババがカッコいいという乱暴な括りをしがち。若い時の評価って固まるかひっくり返るかどっちかですね…さて今作もシワを深く刻んだステキなお年寄りが(ノ∀\*)

ビートルズファンの方には申し訳ないけどジョン・レノン像をそこまで有り難がらなくても…とか、チェ・ゲバラをそこまで称えなくても…と思うんだけど、建国に関わる事だからとやかく言えることでもなく。でもそろそろ多様な評価が出切っていてもいい頃だとも思うんですよね。そうした背景は見えてこない、というか描かないのかな。切り取ってるのはハバナの市井の人、彼らの語りのテーマは"夢"。
職業について言えば、みんな給料が同額(!)なわけですから、転職とか思い立ったらしてもいいんじゃないかと思うけど、それぞれ事情があるのでそういう訳にもいかないらしい。一方、給料同額ということが大きいのか、職業についての自負はどんな仕事であれ見えるのがすごいところ。
社会主義国という点で理解の及ばない点がかなり多いんですが、なんでしょう日本が清貧に美徳を感じるお国柄のためか、キューバの景色や生活には愛おしさも感じます。でも少しのプラスのお金があれば解決する夢については給料同額となるとちょっと辛いところ…他ささやかな夢が多く、画面の美しさと合わせて無心で彼らの語りが耳に触れるのが心地よい。
また夢はもうないと語る声も響く。

なおキューバ国立バレエのステージがちょっと観れます。来日して欲しいですねぇ。スターダンサーだけなら世界バレエフェス等でお馴染みですけど、引っ越し公演ないかなー。

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