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ウンベルトDのayakosのレビュー・感想・評価

ウンベルトD(1952年製作の映画)
3.5
少ない年金で家賃が払えない老人が追い込まれていく話。全編通して、悲しい重厚感がある。そんなおじいさんを淡々とずっと追っていくので、つらい気持ちになっていった。

そのため、愛犬と戯れながら背景に溶け込んでいくシーンは一番幸せそうな場面ではあるけれど、刹那的なものだと感じてしまうのも苦しい。
とても印象に残るフェードアウトだった。

フライクを演じた犬がどれも名演技ですごい。
飼い主が死に向かうことをやめたのかどうか見定めたり、とても愛らしい。

あと、お手伝いさんのマリアがドアを足で閉めるシーンもすき。
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