自分の好きなものを饒舌に語れるのが私の良いところなんだけど、この映画はまだ上手く語れない。「ニーチェの馬」って有名なニーチェの哲学の1節なんだが、この映画の方がニーチェよりいいぞ。この先の人生であと…
>>続きを読むハンガリーの名匠タル・ベーラが、ドイツの哲学者ニーチェの逸話を題材にした逸品。
鑑賞の障壁は非常に高く、みる人がかなり限られる作品。
暴風が吹き荒れる中、世界の果てのような場所で暮らす初老の男、…
【原初的な暮らし】
モノクロ画面で、父と娘の単調な暮らしが延々と綴られる。見ていて、人間の暮らしの原初性ということを感じさせられます。
強風が吹き荒れ、周囲には他の人家もない。馬も、仕事に出たが…
一言で表すなら“無”が1番あっているような気がします。
カットがあまり良くないので気持ちよく完走、というよりところどころ躓きながらという感じでした。
不思議なくらいに吸い込まれて没入されてしまいまし…
ほとんど何も起きていないのに不思議なくらい観れる。
映像作品においての、生活感の有無で没入感が非常に左右する事が改めて再認識できた。
生への活力。見方を変えれば執着になり得る。「生きたい」ではなく、…
このレビューはネタバレを含みます
一つ一つの生活音が何ともよい。家の中にいても微かに聞こえる吹き荒れる風の音が妙に耳につく。
モノクロの濃淡、力強いショットが印象的なのは好み。全編30ショット、長回しの迫力がたまらない。
ストーリ…