このレビューはネタバレを含みます
待ってこれめちゃくちゃ面白かったぞ!?
物語を語るようになったヴェンダースの映画でキャメラも最早ロビー・ミュラーじゃないのだけど、かつて滾っていたドキュメンタリー性を思い出させる映画だった。
タイ…
うーん微妙だった。
言いたいこと。伝えたいこと。それは十分過ぎるほど伝わったんだけど映画として低予算過ぎた。
一昔前のスマホで撮ったような映像。取って付けたような音楽。カット割りや編集も洗練され…
ポールの行動は無知が原因となっているものだと思ったし、こういう人たちがトランプ支持してるんだようなと思ったらすごく納得するような人物だった。9.11をきっかけにベトナム戦争の後遺症が蘇り、街でアラブ…
>>続きを読む「街の上で」のカフェ兼レコードショップの場面で、セリフに出てきたヴィム・ヴェンダース監督。
宮崎の雑貨屋さんの名前になっている、「パリ、テキサス」が代表作。
今作はアメリカ同時多発テロ9.11か…
ベトナムの後遺症に悩む男が蘇るきっかけとなったは皮肉にも9.11。
国に捨てられた男が国と歩むことを取り戻す日常の孤立感がよくできている。そこに姪っ子という光が差し込んでくるが姪っ子はゆっくりと彼を…
サーモ・グラフィ・スコープで覗いたLAの深夜の街並み。全体的にブルーがかったその中で輝く赤や黄色。その色はぼんやりとした暖色である。やがてフレームは女性のシルエットを映し出すと肌は明るい暖色を示し…
>>続きを読むベトナム戦争による後遺症、移民、貧困…様々なアメリカの抱える問題が映し出されていた。
9.11以降、イスラム系青年を見かけただけで疑ってかかる。
外にばかり目を向けるポールと内の問題に向き合おう…
社会性、ストーリー、美しい映像、この映像にはこの音楽しかないという組み合わせ。レナードコーエン、Travisの音が胸に残る。良質な映画。
1人で土曜日の夜に見ると、日曜の風景が少し変わるかもしれない…