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バニー・レークは行方不明のクリームのレビュー・感想・評価

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)
3.9
ジャケが素敵!古い作品だけど、コロコロ変わって行く展開が素晴らしく、面白い。これは、絶対ネタバレ無しで楽しむべき作品。

アメリカからイギリスへやって来たアンの4歳の娘バニーが保育園の初日に失踪した。しかし、バニーを目撃した者はおらず、アンを溺愛する兄スティーブンは園や警察の不手際を責めるが、彼から、アンには幼い頃バニーという空想の友がいたと聞いたニューハウス警視は、バニーの存在そのものを疑い始めるのだった。



ネタバレ↓



バニーの存在を疑われたアンは娘が実在する証拠探しに躍起になりますが、家の中から、金目のモノは盗まれないのにバニーのモノだけが無くなっていました。
園の経営者エイダが、子供が見る悪夢のコレクションしていたり、大家も怪しい。ミスリードが沢山です。
兄が不安定なアンを気遣う形なので、アンを疑いますが、実は兄が狂っていた。
修理に出したバニーの人形を取りに行ったアン。追い掛けて来た兄が、人形に火をつけ、アンを殴り倒し、気を失ったアンを精神的におかしいと入院させた。
アンは病院を抜け出し、バニーを助けに行きます。彼は大人が見てない数分でバニーを連れ去り、眠らせて車のトランクに隠していた。兄妹は両親を亡くしてから、2人で生きて来た。彼はアンと2人の世界があれば満足だったのにアンはバニーを産み、彼はバニーを邪魔だと思っていた。
バニーを殺そうとする兄を刺激しない様にかくれんぼをしようと言うアン。遊びの世界に誘われた彼はアンに翻弄され、子供に豹変します。かくれんぼの次は目隠し鬼。そして、ピンチになりアンは咄嗟にブランコをこぎ、兄に「漕いで!すぐ来ないと一生遊んでやらない!」と脅します。無邪気にブランコを押す兄。その時、ニューハウス警視達がやって来て、彼を捕まえるのでした。

こんな戦い方、他の映画で見た事なくて空いた口が塞がらなかった。アンの妄想と思わせる演出に単純な私は騙され、兄を疑い出した辺りから、めっちゃ楽しかったです。ミステリーが、サイコサスペンスに変化し、ラストはイカれた兄のホラー劇場。えっ~、そんな着地アリ?って思いながら笑ってしまったが、拍手でした。面白かったです。
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