視聴回数900回記念を(Filmarksとしてのレビュー)迎える事ができました。フォロワーである皆様のおかげとひとえに感謝しています。
今回も恒例の名作映画鑑賞コーナーとさせて頂きます。
8 1/2(はっか にぶんのいち)最初はなんて読むのか分かりませんでした。また由来が8作目と半分からきているようだけど、フェリーニが客観的に自身を見つめているのが、本編終了後に理解ができた。
肝心の内容になるが一言で言えば「絵が強い」。これは撮影をしたジャンニ・ディ・ヴェナンツォの力量によるものだろう。
とにかくカットごとの白と黒のコントラストの比率が良くすごい計算をされていて、何回見ていても飽きない構図であった。
それゆえに良い意味でも悪い意味でも映像に訴えてくるものがあるので、肝心のストーリーが弱く感じてしまったのが難点であった。
雰囲気的だが、この映画の回答として北野武は「TAKESHIS'」をオマージュとして製作した感じもするが。
この作品は多くの批評家や映画監督が名作として必ず上位に挙げているが、発想だけかもしれないが頷ける。60年代にデジタル加工ナシの手作業で、このメタ的要素と夢想が混ざった世界を堪能できたのは貴重な映像体験であった。
[ブルーレイによる購入・視聴]